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2001/05/22 Tue 曇のち雨 蒸暑 「国会図書館」


なんか今週いろいろな作業をしなくてはならなくなって予定がキツキツになってしまいましたが、まぁその分ハリのある毎日になりそうです。お肌のハリはなくなりますがね。昨日の日誌を読み返したら間違い発見。LPGは液化石油ガスじゃないですか。たぶん解答用紙にはちゃんと書けたと思うのですけどねぇ。それと、「コップの問題はジュースを移し替えれば1回で済むがね」とあちこち4ヶ所くらいから指摘されてしまって、ああ、なるほど。ガキのころからこの手の問題は苦手でして、昔誰かから「3人の子供と2つのケーキと1本のナイフがある。均等に分配するにはどうすればよいか。ただしナイフは1度しか使えないものとする」という問題を聞いたときも分かりませんでしたよ。正解は「子供1人を一発で刺し殺す!」だそうで。クソー、ジュースを移し替えても絶対底にちょっと残るぞ、それはどうなんだ、え!

ということはさておき、なんと! 2日連続で会社説明会に出かけてしまいます。すごいですね、自分で自分に後光が射すのを見てしまいますよ。今日のお相手は、MSやジャストシステムに次ぐパッケージソフトメーカーであると同時に日本一ネーミングがネタ系なソフトメーカーでもあるソースネクストさんです。何でまた。いや、自分の周りの学生がみんなシステム屋さんになっていくのを見て、じゃあパッケージはどうなんですかと思ったとか、それと、いわゆる「急成長ベンチャー」ってのはどんな感じかと思ったとか、そういう理由で、ここはひとつ見てみようじゃないかと。何といっても、タダで大量の情報を得ることができるのが就職活動の醍醐味です。

九段下で半蔵門線に乗り換えて、終点水天宮前まで。半蔵門線は初めてです。特に感動はありませんが。そして、水天宮前駅の真上にあるホテル(名前は忘れました)が会場です。会場のホールは、8人がけくらいの丸テーブルがいくつもある、いわゆる宴会場です。部屋の中に来ている先客は男子7名。これだけですか。意外と少ないですね。後からまだ誰か来るのかと思ったら、時間になっても誰も来ず、広い部屋なのに出席者は私を含めて8名でした。空席のテーブルにも資料が用意してあったので、予約しながら来ない不届き者が多いのでしょうな。っていうか、今回は不届き者のほうが圧倒的に多いようです。

会社説明の部分はほとんどビデオ上映だけでしたが、かなり手をかけてちゃんと作った映像のようでした。それが45分ほど。その次に若手社員の方2名からのお話があり、最後はグループ討議です。選考会でもないのにグループ討議があるとは思いませんでした。テーマは「○○、だから彼らはソースネクストを選んだ。」の○○を考えるというもの。

4人ずつのグループに分かれ、各グループに先ほどの社員の方が入ります。疑問点があれば社員にどんどん質問してくださいということで、討議の中に質疑応答も含まれているようです。まず議長と書記を決めてくださいと言われ、私の横に座っていた人が割と積極的に口を開くタイプだったので自分から議長になり、そのとき私と目が合ったので、じゃあ、ということで私が書記をします。

よくしゃべる人(議長)・何とか議論についていこうとあわててしゃべる人・あまりしゃべらなくて何だかよく分からない人・みんなの意見を聞いて最後においしいところを持っていく人(私)という4人パーティでRPGの始まりです。って、結局主にしゃべったのは議長と書記だったのですけどね。いろいろと社員の方に質問などして、時間ギリギリになり、最後に「議論のキーワードが『自分』だったから『自分を輝かせられる場所がそこにある』」でどう? という提案が出され、それに決定。ってそんなのどこの会社でも使えそうじゃないですか考えたの誰だ責任者出てこい……ワシです、スマソ。

まぁ時間が30分弱しかなかったので何だか中途半端なところまでしか話ができなかった気がします。別の社員の方が壇上に立ち「納期のない仕事はありません、そういった意味では今日は仕事の一部を体験していただいたとも言えます」まぁそうですがなかなかうまいこと言いますね。その後さらに少々の説明が続き、その説明の中でなぜだかマズローの5段階欲求ピラミッドが出てきたりして、それに気を取られていたら話を聞くのを忘れてしまって、そんなこんなで終了、エントリーシートもらって帰ります。

けど、このES出すのやめますわ。こことは電波が違いました。ソフト屋さんに興味がないというわけではなく、いやむしろソースネクストの製品ラインナップはいい線行っていると思うのですが、社風というかなんというか、えーと早い話が、ビデオの中に出てきた社長があんまり好きくなかったということなのですがハハハ。気になったので、社員の方に「社長さんってどんな方なんですか? 熱血タイプ?」と聞いたら「熱血だし、作ったソフトに対する思い入れは間違いなく社内で一番。であると同時に、非常に冷静かつクレバー。常に、数字でも物事を考えられる人。」ということでした。やっぱりね、この人弱点がないんじゃないか、と思わせてしまう人って、なんかこう、ダメなんですよ。自分に似ていて。いや、だから冗談ですって。結論は、新卒で入って仕事するのはかなりキツそうだけど、ある程度実戦経験積んで中途で入るなら面白い会社かなという。

先ほどの議長と同じ方向だったのでいろいろ話をしながら帰ります。まず互いに「この時期内定ゼロにあらずんば人にあらずギャハハハハー」とコンセンサスを得ます(牽制球かもしれませんが)。都区内自宅生で理系で特に業種はしぼっていないけど回ってるのはソフト系が多くて大企業志向は全くないけどこの間長野の会社行ったらやっぱり田舎はイヤだなーでも一人暮らしはしてみたいね、ということ。向こうもバイク乗りみたいで、割と私と周波数は近くて、先ほどの討議が盛り上がったのも納得。

一度帰って、大戸屋高田馬場さかえ通り店で昼食を食して、バイクで永田町方面へ出発。編集部に頼まれて国立国会図書館へ。実は初めてです。ヒマそうな人から忙しそうな人までいろいろな人が来ていました。で、目的の本を検索するも、なんと見つかりませんよ。国会図書館って本ならマンガでもエロ本でも全部置いてあるんじゃねぇのかゴルァ! とクレーマーよろしく司書の方に難癖を付けたところ(いや実際は「すいません、初めてなんで基本的なことお聞きしますけど」)、出版社によっては納本にあまり積極的でないところとか、ヘタすると「国会図書館なんかに入れてたまるか」なんてところもあるようで、そういった場合は残念ながら所蔵されていないという。

なーんだ意外とそんなものなのですか。自動的に納本されるような制度になっているものだとばかり思っていましたよ。ってそれだと私非常に困るのですが。さらに悪いことに今回求めている本は新声社のもので、版元がなくなってしまっているからもういつまで経っても納本されるはずはなく。ゲーメストも1996年くらい以降しかなく、新声社は納本に消極的だったと見られます。

いろいろ別の本で調べることを試みたのですが、いかんせん利用に不慣れなもので、目的の本を検索して請求して手元に得るまでやたら時間がかかってしまいます。あっという間に請求時間の4:00を過ぎてしまいダメだこりゃ。結局大した成果を上げられないまま報告に行くことに。自らの調査能力の乏しさを痛感。ちなみに、国会図書館の検索用PCのクライアントソフトはNetscape6でした。クールね。

調査の役に立つ本はないかと、神保町へバイクを走らせます。もうちょっと広い範囲のことを扱っていてくれれば役に立つのに、という惜しい本は見つかるものの、結局新たな事実が判明するような本は発見できず。ビジュアル系とアイドルとアニメと鐵ちゃんと俳句な古書店ブンケン・ロック・サイド『WIRED』1997年11月号を購入(350円)。別の店で、以前私が2500円で購入したYMOのツアーパンフが5000円で出てきました。まぁ、だからといってどうということもないのですけどね。こういうものって値段があってないようなものですから。

編集部へ戻って無念な報告。次の作業の指示を受けて、今日は時間も遅いので帰ります。バイクでガンガン走りたい気分ですがそんな時間もなく。


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