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2002/01/04 Fri 曇 寒 「2ちゃんねる本出版、祭りだワショーイ!!」


ズブズブズブズブ、1月3日の愛知県西部地方は雪に埋まっております。名鉄瀬戸線車窓からの見慣れた風景も、ご覧の通り東北地方のド田舎さながらでございます。ただいま不適切な表現がありました。訂正しておわび申し上げます。すでにダイヤはあってないようなものでしたが、浜松から先は地面が濡れている程度で白い雪はどこにもなく、平常通りの運行だったので無事に東京へ帰ってこられました。鈍行で。

愛知県尾張旭市

さて4日の夜はロフトプラスワン「2ちゃんねる本出版、祭りだワショーイ!!」へ。昨年末に出版された『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』関連のイベントです。開始から15分くらい遅れて会場に着いたのですが、ひろゆきが到着したのが私の1〜2分前だったようでちょうど良かったです。ひろゆきが定時にやってきたら、芸風を変えたとしか思えません。それにしても、今年最初の営業日だというのに店内はほぼ満員。これだけ客席がぎっしりうまったプラスワンを見るのも久しぶりです。

前半は、この本の著者である井上トシユキ氏と編集担当の目崎敬三氏とひろゆきで「去年はどうよ、今年はどうするよ」といった新年定番の話をする段取りだったようですがまぁいい具合に脱線しまくってサイゾーもTITLEもつまんなくなったなーとかいう話題が出たりして最初からダラダラトークモードです。井上トシユキ氏にはこれまで「サイゾーでいろいろ書いているライターの人」というイメージしかなくてどんな感じの人か全然想像できなかったのですが、普通の人っぽくて気さくで腰低くて感じのいい人ですね。ことごとくギャグを外しても、それがちゃんとキャラとして立っていてイイ。

1時間ほど過ぎて、2chのブレーン“切込隊長”こと山本一郎氏が登場。最初はクリスマスイヴのブチ切れはネタだったのかなど世間話が中心でしたが、客席にいた山形浩生氏が壇上から呼ばれてステージに上がると、やはりマジな話題として2chの事業化について熱く語り始めました。新橋のR社との紆余曲折など涙なしでは聞けないっていうか別に涙は流しませんでしたが非常に興味深い。いろいろな会社からの出資話を「やだ」の一言で断ってしまうひろゆきは隊長的には偏頭痛の種でしょうが、「でもひろゆきがマジメにビジネスのことをウーンとかいって考え出したら、それもちょっと違うような気がするよね」(山形氏)

ひろゆきのそういうところまで認めてつき合っていて「『隊長が2ch管理人やればいいのに』ってよく言われるけどそんな気は全くないんです、だって2chって95%はこいつ(ひろゆき)がやってきたことだから。残りの5%はユーザーひとりひとりとか……」と言う隊長。もちろん労力とか拘束時間でいえばひろゆきが95%も働いているわけなくて、隊長も非常に苦労していることは間違いないのでしょう。それでも「2chはひろゆきの個人サイト」ということを明確に述べている先の隊長の言葉は非常に正しいと思いますけどね。

その先も、ひろゆきの人生のゴールというか「あがり」としてどういう形を想定すればいいか、などという非常にいい話が聞けて有意義なイベントだったのですが、何より有意義だったのは「そりゃ人生何事も経験だから試したよ!」「ネコかタチかどっちだったんですか」「どっちも。入れようと思ったんだけど萎えちゃってダメだった。だから入れさせたんだけどやっぱり痛くてこっちもダメで」と男性経験について語る山形浩生を見ることができたことでした。場内拍手喝采!

そんなわけで今日も非常に良質のイベントでした。まぁでも別にこんな深く考えなくても情報源として遊び場としてタン壺として楽に利用できる2chは良いサイトですね。会計を済ませて店の外へ出ようとするとそこに井上氏が立っていて、帰るお客さんに「ありがとうございました」と声をかけていました。いままでプラスワンのイベントに何度も足を運びましたが、こうして主催者から声をかけられたことなど初めてです。すごい。なんてちゃんとした人なんだ。もうこれだけでも井上トシユキ、イイ!

そのつぎ・そのあと

えー、西武新宿駅で写真の表示板を見るたびにいつも思うのですが、「こんど」・「つぎ」・「そのつぎ」・「そのあと」って、表示板にこの順番で並んでいるからわかるのであって、言葉だけ聞いても全然順番を表していないような気がするのですが。「先発」・「次発」ならともかく「こんど」・「つぎ」ってどっちが先だかわかりませんよ! 「そのつぎ」・「そのあと」も、「その」は表示板でひとつ上の列車を指しているのだから、「その」という言葉を使いたいなら「つぎ」・「そのつぎ」・「そのつぎ」・「そのつぎ」で良いのでは。この苦しさを見るにつけ、かなり悩んだのでしょうな……

というわけで新年あけましておめでとうございます。旧年中はご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。まだしばらくは開店休業が続くかもしれませんが、本年も第参葵荘をどうぞよろしくお願いいたします。……と心なくとも形だけはあいさつしておくのが日本社会のマナーであります。


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