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2001/11/10 Sat 〜 2001/11/11 Sun 「浜松の学祭」


この土日は静岡大学浜松地区の大学祭です。うちのサークルは毎年恒例の公開放送です。去年の私は学部の講座を手伝っていたので自分の番組はナシでしたが、今年は最上級生最後の意地を見せるということで真面目に参加することに。

夜寝ていないので、品川で東海道線に乗り換えると数秒で眠りに入ってしまいます。肩をたたかれ、「先輩、そろそろ起きてくださいよ」という声で目を覚まします。するとそこには車内清掃の作業員の方が。私は列車に揺られるとすぐに寝てしまうので、こうして起こされることも多いのですが、清掃の方の先輩になった覚えはありませんよ。

どう反応していいものか分からないのでとにかく「どうもどうも」とか言って列車から飛び出るとそこは静岡駅で、いままさに向かいのホームから浜松行きが発車するところです。その列車に飛び込んで、ノートでMP3を聞きながら番組用台本のチェックと書き足しを行っているうちに浜松へ到着。

久々にバスに乗って学校へ。放送を行っている場所へ行くと、送信機は新しくなっているわミキサーはデジタルだわガムテープで固定していたマイクはちゃんとしたスタンドに立っているだわで、メンバーの持ち込みによる私物機材も混じっているとはいえ、私が入部した3年半前と比べると隔世の感があります。かくいう私も、自宅でCD-Rドライブを使って気軽に素材をCD化するなんてことは今回が初めてですからね。

さて私の番組の時間になりましたので、迷曲の定番『おさかな天国』に始まり、いまNetで密かに話題の『死ね死ね団のテーマ』、最後に基本は外せないだろうということで『金太の大冒険』など、これはぜひ多くの人に聴いてほしいという曲を10数曲オンエア。

こういう曲ばかりかけていると「ネタ番組」というくくりにされてしまい、まぁそれはそれで間違いではないのですが、ただネタとして笑えるだけではなく、わりと、いやかなり、本気で、良いと思っている曲を紹介するという気でやっております。ネタ的なバックグラウンドは持つものの、音楽としてはあんまり出来がよくないなというものは基本的にかけず、かけたとしても「これはひどいと思う」という内容のコメントを強調するようにしています。今日オンエアした他の曲の中でも、子門真人の『ホネホネ・ロック』なんて本当に名曲だと思いますし、『コンピュータおばあちゃん』はずっとベースラインを追っているだけでも肩を揺らしてしまいます。ややもすればオモシロ歌としてとらえられてしまう曲ですが、本気で興奮できるという。

その後研究室へ少々顔を出したりして、浜松駅へ戻りさらに西へ。本日は実家に泊まるのです。金山で中央線に乗り換え。首都圏在住の方は、中央線が甲府や松本へつながっているイメージこそあれ、終点が名古屋ということは意外に知らないものです。名古屋でも中央線は過密通勤路線で、東京同様にダイビング客が多いです。「中央線」の3文字は呪いの呪文です。

大曽根で名鉄瀬戸線に乗り換え。瀬戸線は名鉄唯一の独立線(名古屋本線につながらない)、路線長わずか20.5kmなのに駅の数は20という超地元密着路線、地下区間あり、昔の路線では名古屋城の堀を走行する、などなど今から考えてみればツッコミどころ満載のマニアックな路線です。検索してみるとやはり熱心ページいくつもありますな。名鉄でありながら名鉄でないような路線なので、あえて「瀬戸電」と呼ぶのがミソであります(名鉄瀬戸線の前身、瀬戸電気鉄道)。うへぇ、1978年までこんな車両が走ってたのか。とてもじゃないですが名鉄全線の中でも有数の過密通勤路線とは思えません。そういえば私が小学生のころはクーラーの入らない車両がまだまだ主流でしたな。

そんな路線に乗車して故郷の尾張旭市へ帰ってくると、いや生まれは名古屋市なのです、それはともかく駅を出るとですね、なんだかとんでもない田舎へ来てしまったような気がしてしまいます。名古屋のベッドタウンとして街自体はどんどん発展している地域なのですが、さすがに東京から帰ってくると東京の巨大さを改めて思い知らされます。東京は巨大でも私の部屋はウナギの寝床ですがね。

寝不足のせいで、翌日は昼まで寝てしまいました。おかげで浜松に滞在できる時間は3〜4時間くらいしかなく、夜は大あわてで東京に帰ることに。大あわてといっても鈍行列車ですがね。浜松では珍珍亭店長の出展したニンテンドーゲームキューブを楽しみました。ゲームキューブといってもボディは紙製、中身はワンチップのマイコンで、テレビには白黒画面のブロック崩しが映し出されていてナイスです。大学祭は地域住民にも開放されているので近所の子供たちが遊びにきていたのですが、この手作りゲームキューブを見て「こんなの絶対ウソだよー!」……ギャハハハ、最初からウソなんだよ!


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