Home

2001/08/05 Sun 曇 やや涼 「運転免許更新」


昨日が運転免許の有効期限だったのですが、土曜は試験場が休みなので、今日が更新期限です。というわけで警視庁運転免許本部のある府中運転免許試験場へ。到着したころには既に11:30を回って昼休みに入ってしまい、受付は午後になってしまいます。どうせ待ち時間長いだろうと思って用意してきた新聞や本を読んだり飯喰ったり。

受付に古い免許証を提出すると、係の方がそれを機械に通します。すると、免許証の裏表両面が自動的に申請用紙の枠内へ複写されて出てきました。用紙に氏名等を記入して、まず視力検査を行い、次に新しい免許証に印字する住所氏名をタイプしてもらい、それから写真撮影を行います。それにしても、申請用紙に記入した本籍に誤りがあることが、タイプする段階になってやっと判明したのは役所仕事としてちょっとどうですかね。いやまぁ書き間違えた私が悪いのですが、ここに至るまでに2回も用紙のチェックがあったのに見落とされたという。私が最初に愛知県で原付免許を取ったときは、係の方が申請用紙と住民票を見比べ、「字」の1文字が抜けているのを瞬時にして発見し指摘したものでしたが。さすが東京、あまりにさばく人数が多すぎて見落としも激しいのでしょうか。

という仮説はあながち間違いでもないようです。どういうことかというと、運転者講習の冒頭で聞いたのですが、ちょっと前まで東京都だけはこの更新時の講習が90分だったそうです。他の道府県では120分なのに。それはなぜかというと、東京は他に比べて事故率が少ないというような理由ではなくて、単純に人数が多すぎて120分だと試験場の処理能力が追いつかないからだそうです。しかしまぁいつまでも東京だけ特別というわけにもいかんだろうということで、手続きをしやすくした(受付時間の拡大等?)代わりに講習は他と同じ120分にしたということのようです。人の命にかかわることなのにそんな事務的な理由で東京だけ特例だったとは驚愕。

講習内容はビデオ、もとい映画(今どき本当に映写機を使った映画。でも携帯電話の使用禁止が入っていたりと内容は新しい)を見たり、「あなたの運転傾向診断」というような質問紙をやってみたり、少々の講義があったり。ちなみに診断で私には「あらっぽい運転をしていませんか」「イライラ運転をしていませんか」が当てはまり、いやそれはわかっちゃいるけどやめられないのですなハハハ。

しかしまぁあらっぽい運転というのは、優柔不断の運転に比べれば安全なものだと思いますけどね。走行中に他のクルマを見ていて危ないなと思うのは、高速で突っ走っていく人よりも、いつまで経っても合流できなくていつこちらの車線に入ってくるのか分からない人や、車線を区切るラインをフラフラと踏みながら走っていて一体いまどのレーンを走行しようとしているのか分からないような人のほうですから。高齢者の事故率が高いのは、期せずしてそういう優柔不断ぽい運転をしてしまうからという理由もあるのですし。

まぁ無謀運転者のグチはこのくらいにしておいて、120分の講習が終わってようやく新しい免許証の交付です。日曜日ということで人が大変多く、名前が呼ばれるのを待っている時間もかなり長いです。同姓同名もかなりあるそうで、名前だけでなく住所の区市も合わせて呼ばれました。ほとんどは八王子やら町田やら多摩地区の人で、新宿区民は私だけでした。そりゃ、バイト先が近くなければ私もはるばる府中までやってきませんよ。

それで新しい免許証をもらってビックリ。いや免許証が何か変だったのではありません。古い免許証を返さなくても良かったのですよ。これまで、原付免許に普通が付いたり普通二輪が付いたりしたときはそのつど返却してきたものですが、今日はパンチで穴を開けられただけで返却はなし。これは更新手続きだからなのか、東京都だからなのか、制度が変わったからなのか。

とにもかくにも住所欄に東京都新宿区と印字された免許証を手にすることができニコニコ顔で試験場を後にします。あそうそう、今日一番面白かったのは、住所をタイプするところでキーパンチャーの人が「本籍は名古屋市ですね」「はい」「名古屋って……何県……でしたっけ……愛……知県?」ギコハハハ、やっぱり名古屋って誰もがその名を知っているのに何県にあるかはよく分からないという、全国有数の県外魔境であります。

そのまま事務所へ出勤して夜まで。今日は何だか無性にラーメンが食べたい気分なので、帰りに近所のラーメン屋珍珍珍(サンチン)へ寄ってトンコツをズルズルと。帰ってきてウヰスキーで晩酌していると机の上にあるハガキに気付き、あっ今日尾張旭市役所の採用試験でした! すっかり忘れていました。行政相手に無礼なもんですな。


前日へ 翌日へ 今月の目次へ 1999年 2000年

Home