Home

2001/06/30 Sun 雨 酷暑 「講演会好きです」


暑い暑い暑いこんな暑い日に何で私はスーツ着て池袋にいるのですか、涼しいところで何か冷たいものでも飲んで休憩したいな、と思っていたらそこに現れましたのが献血ルーム「池袋い〜すと」、そういえば献血ってもう1年半くらいしていないので一発抜いとくか、というわけで勇んで中へ。

オープンしてからまだ1年ほどということで、中は非常に明るくきれいでオイここが本当に献血所かよというくらいの雰囲気です。サイフの奥でグチャグチャになっている献血手帳を引っぱり出して受付に提出すると、係の人が献血者コードを端末に打ち込んで、申込書に私の名前と住所がプリントアウトされて出てきました。成分献血を頼まれますが、時間にそれほど余裕がないので200mlで。体重が足りないので400mlはできないのです。

コーラを飲みながら雑誌を読んでくつろいでいると順番がきて問診。血圧は99/58、いつもに比べてちょっと低めです。ベッドに横になったら5分もしないうちに採血終了です。献血終わった後クラッとくるという人もいますが、200ml程度じゃならないでしょう。気分の問題ですよ。終わってからまた冷たいお茶を飲んだり。献血手帳を返された後も、すぐ帰れという感じでは全然ないのでそのままマンガを読んだりして居座ってもいいのですが、今日はそこまでせず。

サンシャインシティ文化会館へ行って本日は株式会社ブロッコリーの木谷高明社長講演会「〜ドンマイ青春出張版・私はこうして会社を創った〜」参加。15分ほど遅れて行ったのですが、会場の会議室内はほぼ満員で空いている席を探すのにも少し手間取るほど。抽選で150名様ということでしたが、無理矢理200人くらい部屋に入っていると思います。

講演の内容は、山一証券の営業だった木谷氏が会社を辞めてブロッコリーを設立する経緯を振り返りながら、独立してちゃんと会社を大きくしていくにはどうすればいいかを語るというもの。「独立してみようということを人に話すとだいたい『面白いね、やってみたら』と言われるけど、実際に手伝ってくれる、具体的に言えばお金を出してくれる人がどれだけいるか。いくら『いいね』と言う人が多くても、出資してくれる人がいなければ、その事業はが成功する見込みはない」「友達はどこまでいっても友達。事業が失敗したら『大変だな』と同情はしてくれるが、それ以上のことはやりようがない。事業を興すときには家族に相談すること。失敗したときに直接被害を被るのは家族だから、自分のこととしてちゃんと考える」「組織はピラミッドでなければいけない。友達同士で集まって会社を始めて失敗するのは、だれがトップとなって責任を取るかがはっきりしていないとき。失敗したらどこかで責任をなすりつけあってしまうし、だれか一人の功績で成功してもみんな平等に給料をもらわないとギクシャクしてしまう。トップは一人でなければいけない」

などなどしごくまっとうなお話の中、「何で私は社長をやってるんだろうと悩むときもありますよ。今日だって、何でこうしてここで講演をしているのだろう……それはもちろん皆さんのことが好きだからですけど。いやそれは建て前ですけど。いやいやそんなことはないですよ(笑)」と我々に自虐的な笑いを誘うところもしっかり交えて、さすが全国のオタク共の弱いところにつけ込んで商売されている人だけはあります。「ゲームとかアニメとか、実用的に楽しめるものはいいんですけど、コレクター商品って……こういうのでお金取ってる私は悪い人ですねぇ。今度ゲームの初版にこれでもかというほど限定グッズ付けて売り出しますけど……やっぱり悪い人ですね(笑)」会場も大笑いで盛り上がるわけですが、今日の聴衆を見回すと、どう見てもブロッコリーのお客さんな人ばかりで、みんなアコギな商売だと分かっていて、その上でそれでも購入してしまうという……いや、気持ちはよく分かりますが。

にしても見事なまでに会場は男、男、男ばかり(シャツ裾入れ率60%)で、いっぱいの会議室に女性は10名もいないのではないでしょうか。こういう場なら秋葉原的な人口比率は崩れるのではないかと思っていましたが、まんま秋葉原どころか濃縮されているくらいです。今日の私だって人から見ればヘンテコスーツなのでしょうが、それでも背広を羽織ってきて良かった気がします、というくらい見事な客層で。

講演とは特に関係ないですがサンシャインシティってこんな一大ショッピングモールだったんですね。池袋は駅周辺しか見たことなかったので全然知らなかったです。時間があればここだけで一日つぶれますね。駅から離れているのが唯一にして最大の欠点か。それでも浜松のアクトプラザとは違ってすごい人出でしたけどね。一度見てみたいナンジャタウン、どこかでもらったタダ券あるのでアトラクション楽しまずに入場だけしてみたいところなのですが、この手の券は2名様用というのがお約束でしてハイ。

諸々用事を済ませて帰還、あおい書店高田馬場店『ダークサイドジャパン』8月号ちゃんと出てるじゃないですかということで購入。この本は裏モノ系といってもヤクザな感じではなくオタクな感じがして(←意味同じか?)相変わらず読みやすい。


前日へ 翌日へ 今月の目次へ 1999年の同日へ 2000年の同日へ

Home