2001/05/16 雨のち曇 やや暑 「1Mbps」
やっと本日ADSLの開通です。「昼の1時半か、それをちょっと過ぎたころにお伺いします」という連絡が昨日入ったので、こりゃ2:00〜2:30くらいになるなと思ったらその通り2:30にいらっしゃいました。先日の電話線工事の時と同様に作業員の方は1名です。ただ、前回はいかにも電気工事技術者なベテランの方だったのに対して、今回はまだこの世界入ったばかりですという感じのかなり若い人でした。 持参されたADSLモデムは、NECのATUR32Jというものでした。ハードカバー単行本を少し大きくしたくらいのサイズで、想像していたよりは小さなものでした。重量も軽く、中はけっこうスキ間だらけのような気がします。背面には電話線とLANのコネクタが1個ずつあるだけで、電源スイッチさえないシンプルな作りです。このADSLモデムはルータやDHCPサーバの機能を搭載しているので、ハブを接続すれば何台でも同時にNet接続可能です。 といっても基本的に私が使うマシンはこれ1台なので、1台専用のブリッジタイプのモデムを使えば事は足りるのです。しかしそれだとUSB接続のものしかなく、私のもののようにCPUが非力なマシンだと、あまり速度が出なかったり何かと不都合が発生しているようです。初期費用が12200円も高くつくのですが、後でブチブチ文句言いたくなるよりはマシだろうとLAN接続のモデムを選択したのです。 モデムにに電話線とLANケーブルでつなぎ、LANケーブルのもう一方は作業員の方のノートに接続します。そのノートの画面を見せられて、「ここにプロバイダのIDとパスワードを入力してください」と言われたのでそうします。するとモデムにこの情報が記憶され、後はモデムが勝手に接続してくれます。で、モデムから先の通信が確立されたようなので、私のノートとモデムをLANケーブルで接続します。モデムから自動的にIPアドレスが割り当てられて、ノート側ではほとんど何も設定しなくてもNetに出られました。適当なサイトでストリーミング再生を試してみて、問題なく再生できる速度であることを確認、これだけで作業終了。 ものの30分もかからない作業でした。まず気になるのは当然速度であります。ブロードバンダーの基本、このサイトで測定してみます。すると、400k〜500kbpsくらいの速度でした。最大1.5Mbpsの回線なので、もうちょっと速くてもバチは当たらないだろうと思いますが、ADSLはここからが勝負です。 ちょっと調べれば分かるのですが、イヤ逆に言えば知らない人はずっと知らないままということですが、Windowsのネットワークの設定をいじることで断然速度は速くなるのですね。知らない人のために非常にヌルい説明をしておきます。普通の電話回線でNet接続する場合、一度にたくさんのデータを突っ込んでも、途中のどこかでノイズにやられてしまったりするとまた最初から送り直さなければいけません。だから、少しずつ小分けにして送ったほうが結局速い。Windows98は、普通の電話回線とモデムを使ってNet接続するという前提で設計されているので、一度にやりとりするデータの量がかなり小さめに設定されているのです。 しかし、ADSLのような高速のデジタル回線なら、一度に大量に突っ込んでも途中でロスする可能性が低いし、仮に途中でコケてもう一度送るにしても、なにしろ線が高速なのでそんなに手間はかかりません。だから、チマチマ小分けにして送るという初期設定がかえって足手まといになるのです。イテテテテ、今「そんなことくらい知っとるわ!」と四方八方から石が飛んできております。しかしみんなにやさしい第参葵荘は中途半端な説明を惜しみませんよ! 中途半端な説明しかしないのでここからは解説ナシです。読者に厳しい第参葵荘です。ADSLにはMTU=1454・RWIN=16384がグーよ、という情報がどこかにあったのでレジストリにそれを書き加えて再起動。700kbpsくらいまで上がりました。こんな簡単なことで200kbps以上稼げるのなら、これくらい設定していってくれればいいのに。さらに調べてみると、RWIN値はもっと大きくてもいいようなので、現段階で設定できる最高値の65535に変更。すると、コンスタントに800k〜900kbps、ピーク時で1M〜1.1Mbpsも出るじゃないですか。M単位まで届けば万々歳であります。何も設定しないときの倍の速度ですよ。 ほんと、ハードウェアに何も一切手を触れず、ソフト的な設定をいじるだけでこれほどパフォーマンスに変化が見られるとは思いもよりませんでした。知ってる人は得をして知らない人は損をするとはまさにこのことです。早速、意味もなくブラウザをダウンロードしてみたり。1分間に5Mバイトくらいダウンロードできてとにかく楽勝です。 遊んでばかりいるわけにもいかず、豊かな接続環境を利用して作業を進めます。今日も編集部へ。しかも愛機PC-9821Cs2がどうしても必要なので、それを持参してという。98のDOS画面に対応したディスプレイはおそらく編集部にないので、ディスプレイも持っていきます。さすがに一人では無理なので、編集部の御子柴氏に来ていただき、途中タクシーも使いつつ。そして今日は画面撮り用のプレイヤー(ハードはMSXですが)としても微少活躍してプロゲーマーデビュー(ウソ)。 |