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2000/08/04 Fri 晴 暑 「神戸へ」


あす神戸にこれを見に行くのですが、どうせならバイクで行きたいという。下道を走っていくとなると日帰りではきついので宿泊先を探すことに。朝から大阪市立のユースホステルに電話をかけると満室とのこと。こりゃダメかと思いつつも芦屋市の六甲のユースに電話をかけると「食事の用意はできないけどそれでもいいならいいよ」という解答を得、8:30には浜松を出発。

少しのお金をケチると時間までに到着できないので、200円払って浜名バイパスを走行。その後豊橋から国道23号線へ。ってこの道狭いですね。1号より空いているのではないかというあまり根拠のない判断でこの道を選択したのですがあまりどっちでも変わらなかったようです。それにしても渋滞、渋滞、渋滞。名古屋が近づいて高架になっても、車線拡大工事のために渋滞は続いています。

名古屋市内に入ってそれが終わると、突如として片側3車線の大攻防が始まります。 どの車線が早いかを瞬時にして見極め、爆走するトレーラー群につぶされないように気を付けながらの車線変更です。港区で一度下りて、サークルKに立ち寄って昼食です。駐車場でおにぎりを食していると、通りがかりのおっさんが「お兄ちゃん、浜松から来てどこ行きゃーす?」「神戸です」「おおーすごいな、だったら四日市まで名四(23号のこと)走るより、川(木曽三川のこと)越えたら258号線に入って、桑名から東名阪入るのが一番早いもー。料金もあんまかからんし」というアドバイスを豊かなNagoyanイントネーションで頂戴したのでその通りのコースをとることにします。

「きーっとーかえーっておいーでよ みんな なごやで まーってるー」と、愛知名古屋マイソング(覚えていますか、愛知県民のみなさん!)の一節を口ずさんで思わず涙ぐみながら、西へ走っていきます。おっさんに教えてもらった通り、国道258号線へ入って桑名ICから東名阪自動車道へ。ぶっ飛ばします。終点の亀山ICまで走って850円(軽・二輪)。その後名阪国道(国道25号)バイパスに入るのですが、ここは「無料高速」の異名を持つ路線で、左車線を100km/hで走っていても流れを乱すことはありません。おかげで奈良県天理市まではあっという間です。

ここから下道を走って古都奈良へ向かいます。渋滞渋滞大渋滞その上35℃オーバーの暑さでくたばりそうになりますが、阪奈道路までたどり着くととたんに快走路になり九死に一生。阪神高速へ入っても渋滞は解消しませんが、大阪市街中心部を越えると何とか流れもスムーズに。市街地を突破して湾岸線への分岐のところまで来ると、その瞬間潮の香りが。大阪湾岸はものすごい風で吹っ飛ばされそうになりました。

兵庫県に入って高速を下り、さらに少し西へ。休憩と道の確認のために、そのへんにあったサークルKに入って、そして店を出たところ、周囲の風景がなんか見たことあるような気がします。デジャビュかと思ったのですが、よく見てみると目の前の阪神高速の柱がこの一帯だけ新しい。うっわーよく考えてみたらここ地震で倒壊したところですよ。今あれくらいの地震が起きていたら私は道路につぶされていたのですね。それにしても、関係ないですが、このあたりは「スカした」という修飾語がピッタリの兄ちゃんがいっぱいウロウロしていてあんまり気分がよくありません。

そのへんで適当に夕飯を食して、本日の宿である六甲芦屋ユースホステルへ。芦屋の中心部から15分ほどのところなのですが、神戸周辺は山があってすぐに海の地形なので、山側へ上がる勾配はかなりきついです。海抜にして400〜500mくらいのところまで上がったのですが、めちゃくちゃ涼しくて快適です。言うまでもなく別荘地になってるし。

朝言われたとおり夕飯は外で食してきたので後は風呂入って寝るだけです。それにしてもガラガラですね。大阪は満室と言われたのに、ここは私と同室になった高校生の2名しかいないじゃないですか。ユースも場所によって全然人の入りが違います。ちなみにその同室の高校生は熱海からずっと自転車で西へ向かっているとのことで、目的は山口だそうです。いやー健康的ですねぇ。

宿のおっさんが「もうちょっと上まで行くと夜景がきれいに見える展望台があるよ」と言うので、まぁあまり夜景になど興味はないのですが他にすることもないし行ってみました。大阪方面がバンバンによく見えました。そこで写真を撮ってみたのですが、後から見ると、やや! 何やら奇怪な映像が写っていますよ! 人の顔と手に見えるような。私はディジタルカメラで写真を撮るとき、手ブレ等があるといけないので2回くらい同じ写真を撮るのですが、もう一方には何も写っていませんでした。こりゃ一体。

心霊写真

ベータマックス方式家具調テレビデオ

と思いつつ宿へ帰ってくると、ややや! こんなところにも亡霊が! ロビーのところにあるちょっと古いテレビ(家具調)なのですが、下半分にビデオデッキが内蔵されています、しかもベータマックス! かなり高機能なもののようで、右下には録画モニター用のサブディスプレイが用意されています。テレビデオ(←商品名か)なんてわりと新しい商品のような気がしていましたが、ベータのころからあったのですね。まさかこんなところでこんなものに出会うとは、300km超の本日の旅路の中で最大の発見でした。


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