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1999/12/28 Tue 〜 1999/12/29 Wed 「風をあつめて」


  • 田舎の無味乾燥な人間関係に疲れると、私は都会へ出かけます。何だか単語の順番が違うような気もしますが、この前同様、私の場合これで正しいのです。というわけで今日も18切符で電車に乗ってノロノロと行くのですが。

  • しかし、昨日の小会合ではたった2缶のビールだったのに二日酔いです。起きたのは11:00くらいです。シャワーを浴びます。連れも起きて、帰ります。私は浜松駅へ行きます。12:20発熱海行きに乗って、本など読みながら沼津に到着、乗り換えて、また熱海で降りて、「The Double Decker Liner」快速アクティー全車2階建て車両に乗り込みます。この車両に乗るのも久しぶりです。すいていたので、車内で昨日の日誌を書きます。

  • 日誌を適当に書き終わると、眠くなってきたので寝てしまいます。起きると品川でした。何とは無しに下車します。まだ寝ぼけていて頭がボンヤリしてスッキリしません。そのままフラフラと別ホームへ歩き、来た電車に乗ります。混雑した車内で立ったまま居眠りしてしまいました。寝たり起きたりを繰り返しながら、人の波に飲まれてどこかの駅で下車してしまいます。

  • まだ寝ぼけている頭をクキクキと振りながらあーどこですかここはなどと思いながら改札を抜けて歩きながら耳をすましてみると、「ふっしぎな ふっしぎな 池袋ー ひがしに西武で にし東武ー」と、ビックカメラのBGMが流れてきました。どうやらここは池袋のようです。ってまぁ本当に分からないまま下車したわけではなくて、一応分かってはいますよ。ビックカメラでは、ちょっと探していたオーディオテクニカのヘッドセットマイクが見つかりました。サークルの機材として少々興味があるものだったので、余裕があればそのうち購入するかもしれません。

  • その後新宿西口をウロウロして、もう日も暮れて寒いので、今日は調布の連れのところに泊まります。京王線に乗り換えて30分弱揺られると、調布駅に到着です。連れに駅まで来てもらって、近くの松屋で夕飯を食して、歩いて連れのうちまで行きます。調布と言えば電通大ですが、駅からすぐのところにあり、思っていたほど大きなところではありませんでした。まぁ、静岡大学浜松地区に比べれば広かったですが。

  • 連れの部屋は、私の静岡での古巣である第三葵荘に狭いトイレとシャワーがついただけのような感じのちょっと古いアパートでした。それでも家賃は第三葵荘に比べ2万も高いのでさすが首都圏です。でも第三葵荘同様寒いです。連れのPCでWeb徘徊などしつつ、夜遅くなる前に就寝します。

  • 29日の昼前くらいに、連れと駅まで歩いていってそこで別れます。私は再び新宿方面へ戻ります。何となく原宿へ行きます。しかし私が竹下通りなんかへ行くはずもなく、表参道をまっすぐ東へ歩いていきます。今回の首都遠征は全く予定も計画もなしで、ただ何となく来ただけだったので、特に行きたいところもないのです。こうなったら徹底的に歩いてやると思い、ただひたすら歩いていきます。私は比較的歩くのが好きなほうなので、こういう過ごし方も実は楽しいのです。でも原宿から表参道駅までの間で、2回も変な画廊に連れ込まれそうになりました。髪の毛ボサボサで無精ヒゲでリュックサックを背負ったちょっとサブカル系入っているような男は狙われやすいのでしょうか。

  • 南青山のオチャレなブチック群を横目に、どんどん歩いていきます。青山墓地を通り抜けて、赤坂のほうまで歩いていきます。いつかこのあたりは来たことがあるような気がするのですが、いつ来たときだったのか思い出せません。高級マンションが建ち並びますが、一本裏通りに入ると普通の家々もたくさんあることにちょっとした安堵感を覚えながら、それはそうとソニー・コンピュータエンタテイメント本社を見つけたりしながら、TBS前で「ここが間寛平がオールスター感謝祭で走ったところか」などと思いながら、青山通りを赤坂見附から永田町方面に歩いていきます。

  • 国会議事堂が見えてきました。私は東海地方としては異例で、中学校の修学旅行の行き先が長野県だったので、直接国会を見るのは初めてです。国会のほうへ行こうと思って道を歩いていくと、何やら長い棒材を持った警備員が何人も立っている門があったので何だこりゃと思ってよく見ると自由民主党本部でした。クワバラ、クワバラ。さらにそのまま歩いていくと国立国会図書館の前に来ました。もう私も成人なのでいっぺんくらい利用してやろうかと企てたのですが、年末で休館でした。

  • 国会正面までやってきます。写真でも撮ってやろうかとも思いましたが、それじゃ田舎者丸出しなのでやめておきます。警備のポリスメンもたくさんいましたし。桜田門駅から地下鉄有楽町線に乗って永田町へ戻り、南北線に乗り換えます。南北線はテレビや写真では見たことがあったのですが、実際に乗車するのは初めてです。ホームと線路は全て自動ドアで仕切られていて、これでは自殺もできなくて健康的です。

  • 列車がやってきて、一番前の車両に乗り込みます。鉄道マニアのように運転席をのぞき込みます。運転手はガムをかみながら運転席の液晶ディスプレイを見つめているだけです。運転手がボタンを押すと、列車は勝手に出発進行します。そして、運転手はレバー等に一切手を触れないのですが、列車は自分で信号通りに速度を調節し、駅が近づくと制動をかけ、ホームの自動ドアと寸分違わぬ位置に停車します。運転手はドアを閉めるのと発進ボタンを押す以外は何もすることがありません。「ゆりかもめ」同様、これが21世紀型の鉄道システムです。この徹底的に無機的な空間に私はシビレました。トンネルの内側のデザインもちょっと変わっていていいし、列車のインバータの音も「テュイィィィィィーン」とプログレッシヴで私の心にグッとくるものがあります。そんな中、信号が60km/hから80km/hに変わるときなどに鳴る音が従来通り「チーン」というベルの音というところが妙に可笑しくてお茶目です。

  • 飯田橋で降りて、JR中央線に乗り換えます。乗り換えて、なぜか神田で降りてみます。ぐるっと歩き回って、また電車へ戻って、東京駅へ向かいます。来たときと同様、快速アクティー全車2階建て車両で帰途につきます。相変わらず揺れも少なく快適で、寝てしまいます。小田原を過ぎたあたりで目が覚めます。ポケットベルは真鶴くらいまで東京エリアのまま受信可能で、その先は静岡エリアへ切り替える必要がありました。神奈川エリアに切り替える必要はないようです。

  • 帰ってきて、部屋の中はグチャグチャです。東京へ行っても特に何か購入したりどこかへ行ったわけでもないのだから、そのくらいなら部屋の片づけでもしていたほうが良かったような気がしますが、行っただけでもやっぱり良かったです。やはり都市の風に当たらないと私はダメになってしまうような気がします。弱い人間ですね。かーぜーをーあつーめてーなどとはっぴいえんどを口ずさみながら日誌を書きます。

  • あと、首都圏の風というわけではありませんが、私が好きなものに、JR東日本の発車ベルがあります。そんでもって、いくつかMIDIデータにしてみたのですが、どんなもんでしょ。熱海まで来るとまず聞こえるのがこれですね。秋葉原で総武・中央線に乗ろうとするとこれが聞こえますね。帰りの熱海ではこれ(ちょっと耳コピが不完全な気がする)が聞こえますな。あ、ダウンロードしたい人はシフト押しながらクリックね。

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