98/12/20 Sun 快晴 暖 「たんけん ぼくのまち」
今日もたいへん天気がよい。運動をして体を動かすのは嫌いなのだが、こんな日に部屋の中にこもっているのとやっぱり身体にストレスがたまる。だが特に予定もないので、ひとまずはふとんを干したり洗濯したりする。
静岡南郵便局へ行き、不在中に配達されていた初級システムアドミニストレータ試験の合格証書を受け取る。ついでに、近くの
イトーヨーカドー静岡店
を視察。中国産の100円キャベツを購入する。明日からクリスマスの特売のということで学生アルバイトが大量増員。知っている顔も数人見かけ、落ち着いて買い物する気になれない。昼飯はそのキャベツで焼きそばを作る。相変わらず私の作る焼きそばはとてもまずい。入れる野菜類の種類が少なく、しかも入れる量だけはやたら多いためである。
何となく、以前日本平を通ったときにどうなっているのか気になったので、そのあたりへ出かけてみる。学校の南の端から裏の道を登っていくと、人文学部棟のちょうど裏あたりから下りになり、そのまま進んでいくと、学校の北の端に出てきてしまった。要するに、学校の敷地のまわりを一周してきてしまったということである。
少し戻り、途中の分かれ道から進路を東へ向ける。日本平の山の中に進入である。このまま登って、
ちょっと前
に通った日本平パークウェイに出てしまおうという大胆な考えである。道路は舗装されていないが、最初のうちは車が通った跡もあり、自転車でも余裕で登っていける。しかし、次第に道は狭くなり、いつの間にかシダ植物まみれの道になっていた。何度も転倒しそうになる。もう自転車に乗ったままでは進めないので、自転車をひいて歩く。このままどこまで行けるのか……と、思っていたその矢先。
数メートルに渡って道が陥没している。大きな木が根本の土砂と共に倒れている。写真では浅く見えるが、深さは背の高さの2倍くらいあり、自転車をかついで対岸へ渡ることはほぼ不可能。ここであきらめて引き返すべきなのだろうが、それでも懲りずその場に自転車を停めて、陥没場所をこえてさらに進む。
さらに進んで行くと、もうそこは通るために作った道ではなくて、水が流れた跡をそのまま利用して人間が道として使っているという状態になる。しかしよく地面を見ると、さびた針金やらセメントの付着した石やらがたまに見つかるので、人がここへ来ていたということは分かる。が、もうほとんどどこを進めばいいのか分からなくなるほど木や草が込み入ってきたうえに、どう考えてもこのまま進んだところで日本平パークウェイに出られる見込みはないので引き返すことにする。何よりもしもの事を考えると、たった独りでこの山の中というのは心細い。
引き返すのにも一苦労であるが、何とか下山。このまま引き下がる気にもなれないので、地図に書かれている、静岡と清水の市境のあたりから日本平パークウェイへ上る道を目指す。静岡県立大学を左手に見ながら、比較的奥のほうまである住宅街の中を進んでいく。住宅が少なくなり、そして畑ばかりになり、最後の建物を通り過ぎると、道が砂利道になった。さらにしばらく進むと、盛り土で車止めをしてある。自転車でそこを乗り越えるとすぐに、立ち入りができないように低いゲートがしてあった。自転車を停めてそのゲートを乗り越えてさらに進むと、やっとのことで日本平パークウェイが見えた。
こんな徒歩でしか入れないような道なら、前回日本平パークウェイ側から見たときに見つからなかったのも当然である。今回分かったことは、日本平には無数の道があるが、そのほとんどは地元の軽トラックしか入れないような所か、あるいは水が流れた跡のようなところか(通った感じではおそらく電柱の監査用)、封鎖された道路(おそらく道路建設時の工事用車両の入口)であり、自転車で入れる道は極めて少ないということである。
たいして距離は走っていないが、山道ばかりでやたらと疲れた。帰ってきて、上着にもズボンにも靴にも雑草の種がびっしり付着していたのに気付いた。除去作業にたいへん苦労する。夕飯は昨日と同じ。どっと疲れてあまり実りのない一日であった。
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Akira Hidaka
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