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2001/03/02 Fri 晴 寒 「歴史の授業です」


季節感を大事にする風流な日本人であるわたくしは、昨年末に研究室にお鏡を供えました。で、それをいただいていなかったので本日調理します。あ、季節感を大事にするならちゃんと1月11日に喰えよというツッコミ、どうもありがとうございます。

まぁ言うまでもなく鏡餅を飾ったことさえ忘れていて、持ち帰ってきたのがつい先日だったのですが、それでも餅を購入したときにゆであずき缶も一緒に購入していたので、すぐにぜんざいを作ることができます。何たる準備の良さ。表面のビニールをむくのにやや苦労しましたが、何とかして中の餅を取り出すことに成功。さらに包丁を入れ、二段になっている餅を上部構造と下部構造に分割します。これを、専門用語では封建制度の崩壊と言います。

餅は煮るのが一番良いのでしょうがそんなに私は気が長くないので電子レンジに突っ込んでブイーンとやっちまいましょう。上部構造をぶち込んでブイーン。その間ゆであずきの開缶作業に精を出していると、何だかレンジ内の様子がおかしいのに気付いたので、停止して餅を取り出してみます。あらー、皿の上に薄くベチョーッと伸びてしまっていて、元の丸い形は想像もできません。どのようなプロセスを経てこのように餅は変化したのかを明らかにするため、残った下部構造で観察実験を試みます。

下部構造

これが下部構造です。
机上がグチャグチャで置き場所がないのでノートの上に直置きです。
移り変わる時代の混沌とした様子を反映しています。

マイクロ波照射を開始します(専門用語でインパク)。
すると、

ヴォゴーッ
IT革命

ななななんと、下部構造は元の3〜4倍もの大きさに膨れ上がりました。
これが、かの有名な「IT革命」であります。
この通り国民の生活は豊かに! これもすべて森先生のおかげです!

しかしながらそれも長くは続きません。
マイクロ波照射を停止し取り出すと、

ITバブル崩壊

そうです、やはりITなんて実体のない虚業に過ぎなかったのです。

そんな具合で私は情報化社会の哀れな残骸をゆであずきにつけてカカカと笑いながら食したわけですが、予想通り餅はあんまりおいしくありませんでした。

夕方、Webエントリーシートまだ出していない企業にそろそろ出すかなと思い、Net接続のため学校へ……出発するなり電話がかかってきて、誰だと思ったらバイト先からで、「今日5時入りなんだけど」と言われ、えーマジっすかー。カレンダーには何にも書いていないのに。ってただ私が書き忘れただけのようですが。こんなにすっかりバイトのことを忘れていたのは初めてです。いろいろ予定が混み合っていて全然スケジュール管理できていない。

大幅に遅刻して出勤。ないと思っていた労働があると余計に疲れるものです。すっかりまいって、帰りにサッポロセブンを購入して、深夜の学校へ忍び込んで、グイグイ飲みながら、本来やるべきことに手を着け。


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