2000/07/02 Sun 酷暑 曇 「ON AIR EAST」
今日はPOLYSICSのライブです。浜松6:55発という毎度毎度の列車に乗って、熱海で快速に乗り換えて東京へ。にしても暑い暑い暑い。何でこんなに暑いんですか。連れのうちに行って荷物を置いてどっか出かけようと思っていましたがあまりの暑さに行動意欲がなくなり、いきなり目的地の渋谷へ。 フラフラと歩いて、その辺の店に入ってコーヒーなど飲んで時間をつぶしながら。裏通りの自動販売機で「マウンテンデュー」を発見して何年ぶりかに飲用してみたら思っていたほど大した味ではなくて残念。とか言いながら渋谷 ON AIR EASTへ。 会場前に着いてみて面白かったのが客層です。まじめそうな人が多い。以前NHK-FMの公開録音のときは、NHKだからこういう客層なのかと思っていましたが、やっぱりポリ好きな人ってまじめ系なのですね。その中でも「オシャレ」な人の姿からも、渋谷という場所ではむしろ地味な印象さえ受けます。いわゆる「オシャレ」から外れている人の中には、秋葉原を徘徊していておかしくないようなアピアランスの人も見かけられます。やっぱりポリってモロにサブカルな連中にしか受けないのでしょうね。一方、道路を一本挟んで反対側の「club asia」の前には、これからパラパラでも踊らんとする金髪の人々しか見られなかったのが対照的でした。すごく近くにいるのに、まるでお互いが見えていないかのようで、ON AIR側とasia側はまるで違う世界でした。 入場は主催事務所の「FLIP SIDE」ルートのチケットを持っている人々が優先で、私のようにチケットぴあルートのチケットは後回し。でも、入場してみたらけっこうまだまだ余裕があって、最前列は無理なものの、かなり前のほうに行けましたよ。っていうかここ初めて来たんですけど、ON AIR EASTってめちゃくちゃ広いっすね。1000人キャパですよ。 準備時間にはDEVOの曲がノンストップで場内にかかっています。分かる人は分かる人で「おっ、○○だ」と曲名を挙げていたりします。私は流れている曲の半分くらいしか聴いたことがありませんでした。そうこうしつつもステージ開始。何か今回は照明が凝っていて派手ですね。テープによる音と照明効果のみの演出が続き、なかなかメンバーが出てきませんが、まぁそのうち出てきて早くも押し合いへし合いで愉快な感じです。 最初の曲が、「We are...POLISICS」で始まる1stの曲だったのは意外でした。ツアータイトルが「URGE ON!」だったので、当然新曲「URGE ON!」から始まるものたと思っていました。リフトされて観客の上を転がっている人が最初の曲から続出です。続いて新曲の「XCT」が披露され、場内は歓声と悲鳴とモッシュと汗だくで。 私もピョコピョコやっていたのですが、年季が入ってツルの部分がゆるくなってきたメガネがずり落ちてきてヤバイです。ひとまず前線から会場中ほどまで退散して体勢を整え直します。で、ちょうどそのときMCが入ります。「みなさん! POLYSICSは……DATからMDになりましたー!」ウヒョー、何だか分からないけどさすがハヤシくんのMCです。で、次の曲が始まってしばらくして、私も半ばトリップ気味で、思わず両ハンズアップして、思わず首を振ってしまいまして。で。それで。 汗でヌルヌルになったメガネは、私の顔面に愛想を尽かし、見事にフロアへ落下。こんな暴動の中ですから、その瞬間「あぁ、今日はメガネなしで帰るのかー、トホホホホホ」と絶望の淵に追いやられます。しかしダメモト、しゃがみ込んでメガネを探します。しかし、暗い場内で私の劣悪な視力では何も見えません。黒いフロアにうずくまっている私を見て急病かと思ったのか、後ろのお姉さんが私を引っ張り上げます。 |
爆音の中なので声は聞こえないも同然です。私は、両手でOKサインを作り、目のところに当て、次にその手を地面に向けて、メガネを落としたことをボディランゲージで表現します。すぐに周りの人たちには通じたようで、私の周辺をサッと空けて、メガネを探せる環境を作り出してくれました。しかも、何人かの方は私と一緒にメガネを探してくれました。感激で涙が出そうになります。私の手は何もない暗闇の空間をつかむのみでしたが、しばらくして私の眼前に差し伸べられた手には、本体とツルとの屈折部がグニャリと曲がった、しかし他ならない私のメガネが握られていたのです。
さて、ライブですが、1st・2ndアルバムにない新曲は比較的前半部に集められ、後半はこれまでのライブでも演奏された定番ナンバーが続きます。ちゃんと、盛り上がりを考えた、エンターティナーしていますね。でも、最後のほうでハヤシ君が、引っ張られたのか飛び込んだのか、オーディエンス側へ入っていてしまったのは失策のような気がしないでもないです。ダイブが許されたのは、サコくんがいた時代だけでは? 後ろのほうから見ていると、その間ステージ上は真ん中が空いているし音は出ないしで、ダイブされた近所の人しか楽しめなくて、みんな引いていましたから。そのせいかどうかは分かりませんが、最後の2曲はステージが突っ走ってしまって、オーディエンス側がついていけなくなっていてような気がします。 とはいえ、ニューウェーヴだ、いやロックだ、という論争など気にせずガンガン楽しめるライブであったことには間違いないわけで。あと、今回はスガイくんが、ドラムスというバンドの土台役をしっかり果たしながらもソロが全面に押し出されていてむちゃくちゃカッチョ良かったです。
で、帰りの電車の中で日誌を書きます。乗っている人も少ないのでノートを開いていてもあまり人目は気になりません。走行中でもPHSのデータ通信がちゃんとできていますね。小田原でムーンライトながらの自由席に乗り換えて浜松へ。7月とはいえまだまだ自由席は空いていました。 予定表では
でした。
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