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2000/03/31 Fri 晴 暖 「バリバリ伝説」


── ついにやりましたね。

ええ、やりましたよ。私もバイクに乗り始めて苦節11ヶ月、ようやくここまでたどり着いたかって感じですね。なるほど箱根には魔物が住むっていうか、やっぱり天下の険だったという。

── じゃ、その辺りの内容について、順を追って、こう、濃厚に話を……。

そうですね、今日朝起きて、東へ向かって走りだして、全ては図ったかのようにうまくいっていたわけです。7:00にはもう静岡市で大渋滞が始まるだろうから、それまでに抜けておかなければなと思って5:00過ぎには出発していたわけです。計画通り、富士のあたりで朝飯を食して、8:30には三島の市街地を越えていました。

── いつになく順調と。

で、人間、順調が続くと、少しでもそれが崩れることで尋常でない不快感を覚えることがままあるわけです。例えば、それまで快走していたのに、急に前にノロノロ運転の車が入ってきたりすると。そんなとき路肩に十分なスペースがあったらどうしますか。で、追い越しかけたら巨大なダンプに接触して縁石に突っ込んでカウルをバラバラにしちゃったりしてさらに冷却水漏れてきて自走不可状態にしてしまう人もいるわけです。幸いにして箱根は走行家の巣窟ですから、レッカー業者の営業所も近くにあってすぐに三島のバイク屋まで持っていってもらえるのですが。

── 状況としては。

もちろん現場写真を押さえてありますよ。ただ今日は写真をアップロードする環境がないので、明日フォローアップすることにしますが、とにかくバリバリですね。フロントカウルと左アンダーカウル大破ですからね。バリバリに。もう皆さんも写真見るだけでたぶん涙流すと思いますよ。映画館行ってグリーンマイルなんか見ている場合じゃないですね。とにかく今年一番泣ける映像として、自信持って私がおすすめします。でもよかったのは、偶然にも現場にバイク乗りの人が通りかかったことでしたね。親切にも、レッカーの営業所まで後ろに乗せていただきました。あの人が通りかかっていなければレッカー業者のところまで何10分も歩くところでした。それに、エンジンやフレーム等には全くダメージがなかったので、見てくれはバリバリですが、走りの性能自体はバリバリにいつも通りパワー出ますし。そして何より、負傷者が出なかったのが最高にハッピーな点ですな。

── では不運だったというよりラッキーだったと。

じゃなきゃ、冷静に飛び散った部品集めたり写真撮ったりなんてしませんよ。やっぱりプラスティック片を山の中にばらまいてそのままにしておくのははばかられますしね。まぁそんな感じで、レッカーに10000円、応急修理に4000円かかっちまいましたね。これから修理にいくらかかるんでしょうねぇ。10万くらい? 夏くらいまではこのバリバリのまま乗らなければいけませんね。まぁでも基本的にはおっしゃる通りラッキーだったので、浜松へ帰るなんてことは毛頭考えず、早速箱根の山とリターンマッチに向かいます。予定通り小田原で昼食、平塚から国道129号線で北へ向かい、そのまま246号と合流します。昨夜2時間半くらいしか寝ていないのでほとんど居眠り運転に近くなってきて、このままだともう一度コケると思い、厚木中央公園で1時間ほど昼寝。

── 東京圏の道路は。

246号は快走路でした。部分的に渋滞しているところもありましたが、バイクなら問題ない程度の混み具合でした。地下に入ったかと思えば高架になったりと、都市の道路建設の難攻不落さを感じます。東名の横浜青葉インターとの接続部は良かったですね。道路の取り回しの美しさには息を飲みましたよ。でも問題は、川崎のあたりから連れのいる調布へ抜けようとして国道から離れたのですが、私にしてはめずらしく本格的に道に迷いました。町田とか府中とか溝口とか、標識見てもそれがどこだか知りませんからね。地図もむちゃくちゃ大ざっぱなものしか持っていませんでしたし。まぁ最終的にはカンでたどり着いたのですが。たどり着くと、身体の調子がどうもおかしいことに気が付きます。いや正確には平塚のあたりからもう気が付いていたのですが、連れのうちで一息ついても身体が妙にダルいのです。結局到着するまでに10時間以上の時間がかかったのですが、さすがにそれだけ乗っていると疲労がコンパイ。そのせいでカゼと同様の症状が出ている模様。


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