- 明日は地元の友人たちと久々に山登りに出かけます。登るのに時間がかかるため、明日の朝早く現地へ向かいたいのですが、さすがにバイクに乗って疲れ切った後に山登りをするわけにもいかないので、今晩は地元の友人宅に泊めていただくことにします。というわけで、夕方からバイクで愛知県春日井市を目指します。
- 今回は、静岡県と愛知県との県境を越えるのに、国道1号ではなく国道362号を利用します。以前通ったとき、国道1号は豊橋市内でやたらと渋滞したので、山道の362号なら混まないだろうと考えたわけです。362号を西へ向かって走り、県境のところまでやってきました。県境はトンネルになっているのですが、このトンネルが有料道路で、1km少々を通過するのに250円も支払わなければなりません。トンネル1本で250円は高いなと思ったところに、旧道の案内標識がありました。旧道を通ればタダですので、迷わず旧道へ進みます。
- 旧道はかなりの曲がりくねった道で、最初のうちは「おー、ワインディングだ、面白そう」などとのんきに考えていたのですが、ちょっと進むと、周りに木がうっそうと生い茂る薄暗い道になっていきました。もう6:30なので日は暮れかけています。他に車は全くいません。だんだん気味が悪くなってきました。
- 木の陰で日が当たらないために路面は湿っていて、全く気分良く走れません。服の袖から入ってくる生ぬるい風が一層陰気な雰囲気をかもし出します。日が暮れかけて、だんだん暗くなります。何だか恐ろしい雰囲気になってきました。道は見通しが悪く先が見えません。まだまだ峠はちっとも越えられそうにありません。おととい迷い込んだ道みたいになってきました。
- おとなしく250円払ってきれいなトンネルを通っておけば良かったと後悔し始めたとき、やっと峠を越えられそうな感じになってきました。そこへ現れたのがトンネルです。しかしこのトンネル、新道の有料トンネルとは似ても似つかぬ、今にも崩れそうな、何か化け物が出てきそうなトンネルです。ある程度距離があるのに、照明は無いか故障しているようです。トンネル内の地面には何か漢字で落書きがしてあって、念仏みたいに見えてますます怖いです。恐ろしくなって、思わず加速し一気に通り抜けました。ふたり以上で来ているとこういうのは何でもないのに、ひとりだとなぜか怖いものです。
- トンネルを抜けるとあとは下りが続きます。しばらくすると新道と合流し、やっと安心します。あとはひたすら西へ向かい、地元のほうへ向かいます。友人宅のある春日井市に着いたのは9:00過ぎでした。
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