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2000/03/28 Tue 雨 やや寒 「買ってしまった」


  • 8:00くらいに起きて、9:20浜松発豊橋行の列車に乗って、313系の快速に乗り換えて、11:00過ぎにはもう名古屋にいました。東海道線で浜松から名古屋へ出かけたのはこれが初めてですが、意外とすぐ着いてしまうものですね。金山で下りて地下鉄名城線に乗ったのですが、「大曽根行き」ではなく「砂田橋行き」がやって来たことにかなりの新鮮さを感じます。もう何年前か分かりませんが、8年前くらいですか、桜通線が開通したとき以来の衝撃で思わず感涙。と、こんなことで感激するということは、既に名古屋人の血がかなり薄まってしまっている自分がいるということで、それに気付いてなおさら感涙。車内で「この前○○の数学の時間にさー」と、聞き覚えのある名前が近くの女子高生の口から発せられているかと思えば、母校の生徒じゃん。

  • もうこの駅で何度こうして下車したか分かりませんが、でもこうして下車するのはすごく久しぶりな上前津。大須界隈の東の玄関であります。フラフラ歩いて矢場町方面へ向かい、まだ昼時には少し早いですが「矢場とん」でみそカツ丼(900円)を食します。店内は、混むのを見越して早めに来た人たちばかりです。なぜ分かるかというと、矢場とんではタレを「ソースだけ」「ソースとみそ半々」「みそだけ」の3種類から選べるのですが、注文を聞いていると全ての人が「みそだけ」を指定していたからです。観光客はおじけづいて半々を選択する傾向が高いらしい。

  • 今日の目的は、本格的にもうダメっぽい私のノート内蔵モデムにいいかげん頭来ているので、カードモデムでも導入しようかと思ったのですが、どうせならやっぱカード型PHSのほうがモビャール(アラビア語でモバイルの意。ウソです。名古屋なまりです。)っぽいし何かカッチョイイじゃん、ということで、あちこちの店の店頭で目立つところに陳列されているSIIのカード型PHSを見ます。これがまたどういうわけかどこの店も横並びで値段が同じ。購入する店を迷う必要性はないわけですが、問題は2つある機種のうちどちらを選ぶべきかということです。

  • ひとつは「PHS LINK 64」MC-P200というやつで、普通のH"(エッジ)PHSがそのままPCカードになったというものです。もうひとつは「Two LINK DATA」MC-P210/TDというやつで、接続先がわずか3ヶ所に限定されている代わりに月額基本料が980円という破格になるという端末です。この手のものにちょっと詳しい人なら改めて説明するまでもありませんな。で、予想外だったのがこのふたつの端末の価格です。どっちも似たようなもんだろうと思っていたのですが、前者が9800円で後者が16800円と、7000円もの初期投資の差があるのです。

  • ここからが悩むところで、「通常端末+無料通話セット料金プラン」と「限定端末+安い基本料金+通話料」をてんびんにかけて、月にどのくらい使うかとかプロバイダに払う金額とかそれぞれの選択肢でどちらがどちらを何ヶ月で追い越すのかとかそもそもPHSとしての機能はどうかとかえっ来月からデータ用の新料金プランが始まるのか俺知らなかったよとか猛烈に膨大なデータを大脳の中に注入して何度となく綿密な課金計算シミュレーションを行った結果、「どっち選んだって月にせいぜいバイト1時間ちょっとくらいの差しか出ない」という明快な出力を得ることができたので、汎用性のある普通のカード型PHSを選ぶことに。

  • と、いうわけでついに私、PHSを持ってしまいました。いやー、あれほど電話なんかいらんとか言ってたくせに、これからは首に鈴付けて歩くようなもんですな。先が思いやられます。といっても、ノートPCに突っ込んでダイアラーソフトを起動しているとき以外は「電波の届かない所におられるか、電源が入っていないため……」になるだけなので実害はないのですが。一方こちらからはイヤホンマイクで呼びつけることができるわけで万々歳であります。PHSって公衆電話とほぼ同じか安いくらいだし。問題は、料金が払えるほどの財政的余裕が毎月捻出できるかということですか。

  • 車両進入禁止 番号を入れるのに30〜40分ほど時間がかかるそうで一体どんな作業をするのか興味津々なのですが、カードリーダーのようなものにPHSをぶっ刺した後は奥へ持っていかれてしまったので何をしているのかはよく分かりません。待ち時間の間大須界隈をあちこち見て回っていると、コンプマート大須第二アメ横にてこんな貼り紙が。軽車両を建物の中で乗り回すとはけしからん輩がいるものです。こういうのにかぎって、ヤンキーではなくおたくだったり。他にも第一アメ横の奥に突然バナナレコード大須店がオープンしていたりして驚きました。品揃えはいまいちだったので、雰囲気だけのバナナでしたが。

  • 番号の入ったカード型PHSを受け取ります。070-5xxx-xxxx、オウ、確かにPHSの番号、なんかカッチョイイ。携帯のメモリーがスカスカで寂しいから何でもとにかく入れたいって人は番号教えますからメールください。でもかけても出ませんっていうか出られませんけど。今月末現金が大量に必要なので、PHSの代金はとりあえず私の代わりにジェーとかシーとかビーとかいう法人に払ってもらってお茶を濁し、名古屋徘徊を続行します。

  • 名古屋の時計専門店と言えば「ウォッチマン」ですが、その本店が移転したという話を聞きつけたので行ってみます。6階建てくらいのビルの中身が全部別のビルに移っていました。1Fは高級舶来時計中心で、2Fが国産というあたり変わっていませんでしたが、何か間違っとてますよこの新店舗。全フロアがカーペット状の足音のたたない床張りで何だか落ち着きません。そりゃ、ロレックスやオメガの売り場ならいいでしょうが、こんな静かな雰囲気の中でリコーやマルマンとかの安時計を購入するのはちょっとはばかられますよ。とにかく妙な高級感がいらないところにあって、比較的ワイワイガヤガヤだったウォッチマンの雰囲気はどこへ。

  • バナナレコード本店へ行くと、カウンターに社長がいて店長と話していました。生で社長を見たのは初めてですが、一つ間違うと「尊○」か「○ル」のような長髪とヒゲのおかげで一発で分かりました。この人のおかげで私はいつもいい音楽をいい値段で聴くことができるのですね、ありがたや。金がないので見るだけでしたが。

  • 広小路通を西へテクテクと歩いていきます。伏見の「でんきの科学館」の前を通りかかって、何だか久しぶりに妙に入りたくなって入っていきます。実質は中部電力の広報館なので入場無料なのですが、お約束のガキ向け「原子力って何だろー」的なものだけだろうとナメてかかると痛い目、は見ませんが、なかなか面白い展示物ものもあるので電気好きの方はぜひ一度行かれるとといいと思います。全然ガキ向けでないコンテンツとして、昭和初期の中部配電株式会社発行の西枇杷島役場電気料金領収書を発見。 西枇杷島役場の使用料

  • 歩き疲れたので近くのドトールに吸い込まれてアイスコーヒー(Lサイズ230円 include tax)を飲用。店先でコーヒードリッパーが販売されていたのでなぜか欲しくなってしまい、結局買ってしまった。340円。帰ったらコーヒーとフィルター買ってきて、直接マグカップの上に乗っけて(邪道か)コーヒー飲もう。

  • 名宝会館のところまで来て、高校生のころこのあたりに来たら必ず寄っていたゲームセンター「プレイシティキャロット納屋橋店」の前まできたので、ここでよく「レイブレーサー」やったなと思いながら入っていくとなんだまだあるじゃん。っていうか「火曜日・木曜日の夕方4:00〜5:00はフリープレイ」なんて書いてありますよ。時計を見るとただいま5:07、のんきにコーヒーなんてやってる場合じゃなかったですよ全く。悔しいけどワンコイン入れてプレイしてしまいましたが。やっぱ面白いですねこれ。

  • なんだかんだで私の一番好きなパソコンショップかもしれないコンプマート名古屋へなんだかんだで結局寄ってしまいます。いや、ここには青春の思い出がいっぱい詰まっているので(青春=パソコンを手に入れるまでの自分)。元々かなり入りやすい店ですが最近はますますビギナー層も取り込んでいるようで、ノートパソコンの前で「このパソコンってデジカメ撮れるのかなあ」などというウパニシャッド哲学並の難解発言を耳にしたり。

  • リアル東風荘 店から出てくると、既に日も暮れてあたりは真っ暗です。柳橋とか、名古屋駅東部のゴミゴミしたちょっと危険そうな界隈で本物の東風荘発見。そうかここにサーバが。ウソです。と、西の空を見上げると名古屋駅ツインタワーが私の知らぬ間にそびえ立っているではありませんか。遠くから見ると高い建物に見えましたが近くでみるとなぜかあんまり高く感じない。

  • というわけでこれは内部を見ておかねばいかんだろうと、最後にジェイアール名古屋タカシマヤを査察することに。目玉はやはり3F〜9Fを占める東急ハンズ名古屋店でしょう。こりゃ栄の東急ハンズANNEXの売上が確実に落ちそうですな。最初3Fの売り場に入っていったときはあまり奥のほうが見えなかったので、なんだ、小さいスペースが6階分寄せ集めになっているだけかと思ったのですが、よくよく見てみるとANNEX店よりフロア大きいような気もしてきました。小学生のときから使っているリュックがいよいよ9年目にしてダメになってきたっぽいのでカバンのコーナーを重点的に見ましたが、けっこう欲しいリュックがいっぱいあってなかなかこの売り場が気に入ります。でも値段は全体的に高いので、ユニクロでカバンも本格的に取り扱ってくれないかななどという結論に達してしまって終了。

  • しかしリュックのためにわざわざ名古屋まで出てくることこそ悲しけれ、などという思いが脳裏をよぎるといつもの「浜松に帰りたくない病」が発病し始め頭がボーッとしてきます。しかしそれにもめげずに11Fの三省堂書店へ。うーん広い。在庫検索のディスプレイ端末もあるほど。浜松にもこのくらいの本屋がほしいなと思いましたがこんなに広い小売店舗などどこにもないことに気付きますます意識がもうろうとしてきます。ひとつの階にエスカレータが5ヶ所も6ヶ所もあるし、エレベータも確か10基くらいあったし、とにかくでかいです。栄の百貨店のように複数の建物があるわけではないので、床面積で比較したら分かりませんが、感覚的なデカさ感はこっちのほうが上ですよ。

  • こりゃ駅だけで丸一日つぶせるなと思いながら、このままここにいると閉店までウロウロすることになってしまいそうなのでおとなしく下りてきます。名駅桜通口も明るくなりましたね。私は名古屋駅というと未だに、去年死んだ祖父に連れられてナゴヤ球場へ行った小学1年生当時を思い出します。何だか暗くて、でも人通りだけはムチャクチャ多くて、でも無性にゾクゾクと心にわき上がるものがあったのを覚えています。それが今ではこんなに明るくなったんだと思いながらボーッとした頭で改札をくぐってホームに上がるとそこにあった列車は中央線の瑞浪行き。実家にいたときの帰りの進路をとってしまったようです。反対方向の東海道線ホームへ行って待つと特別快速がやってきました。

  • 313系車両で、名古屋・金山を出ると次は刈谷までノンストップという非常に潔い特快です。ガンガン飛ばして、45分ほどで豊橋まで行ってしまいましたよ。速すぎ。しかしこの特快を下りて、浜松行きが来るまで寒いホームで待つこと15分。そして豊橋から浜松が35分。結局、豊橋で一旦下りてから浜松に到着するまでに50分かかってしまうのでした。距離にして約2:1の区間を、時間にして1:1で進むという、やっぱ浜松から名古屋って、近いようで遠いわ。

  • 遠州鉄道を使えば100円でうちの最寄りの駅まで乗ってこられるのですが、本数が少なくて待っている時間ももったいないので、浜松駅からうちまではだいたい歩いて帰ってきてしまいます。早速カード型PHSを試してみます。ドライバはいとも簡単にインストール完了。プロトコル変換装置(PTE)経由でいつものプロバイダのISDN回線用番号に接続。うわ、表示は「115,200 bps で接続」と出てきますよ。さすがにそれはカードと本体の間の速度ですが、確かにいつものダイアルアップとはケタ違いの速さが感じられます。さすが、加入電話の3倍の1分10円という通話料。でも、データの速さを考えればそんなに高くないかもしれません。

  • というぐあいで、これでどこにいたってNet接続可能な環境に至ったわけですが、いかんせんノート自体がもう不安定きわまりない状態で、ただフォルダを開くだけでブルーバックの画面になってしまったりNetに接続した瞬間画面がグシャッと斜めに崩れてフリーズとか、いやいつものことなのですが、相変わらず気楽にNet接続とはいかないのでした。

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