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2000/02/28 晴時々雪 極寒 「温泉廃棄パンそしてシムシティ」


  • 9:00ごろに目を覚ましてカーテンを開けて外を見ると、謀ったかのようにいい天気です。これでバイク走らせなくてどうするの。まぁしかしあわてずにまずはいい天気を利用して洗濯をするという生活感にあふれた行動形態も板に付いてきて悲しいところ。

  • さてさてどこへ行きましょうかと1分半ほど地図を見て思案した結果、榛原郡本川根町の寸又峡温泉に決定しました。なぜかというと、国道362号線をまだ全線走破していなかったというだけの理由なのですが。362は愛知県豊川市から天竜市、本川根町を通って静岡市抜ける道なのですが、天竜より東側を自走したことはありませんでした。特に天竜市−中川根町間はまだ見たことさえありません。見通しが悪く狭い道が長く続くとは聞いているのですが、だったらもう行くしかないでしょう。

  • 今日行くところはスタンドも少ないし山あいなので高いので、まずは浜松を抜けて天竜川を渡ったところでガソリンを満タンにします。そして天竜川の土手を北へ快走、するはずだったのですが、土手の上は風が猛烈に強く、風に対抗してバイクを横に傾けないと直進しないという恐ろしい状態だったので土手から下りて脇の道へ。風がなければ最高の快走路で、天竜まではすぐなのですが、さすがに今日ばかりは回り道です。これまでは少々突風が吹いていても怖いもの知らずで突っ込んでいきましたが、今回は恐怖感のほうが数段上回りました。

  • 天竜から国道362号に入り、2車線の整備された道が続きます。大した道じゃないなと思いながらどんどん進んでいきます。せっかく朝は晴れていた天気も曇ってきてだんだん気分が暗くなってきます。しかし、春野町に入ってしばらくすると道は次第に狭くなり、石などが転がりっぱなしになっているような林道まがいの道になってきました。これだから3ケタ国道は面白い。全く見通しの効かないカーブが続きます。なおかつ、クルマだったら、もし対向車が来たらすれ違うためにだいぶ戻らないといけないような狭い道です。まぁ、対向車などほとんどないのでその心配もないのですが。

  • 峠を越えて、春野町から中川根町に入ります。道は依然として狭くてきついカーブ続きで、さらに下り坂になります。あたりの景色を楽しむ余裕もなく走っていきます。まぁ、もともと景色なんて見ようともしていませんが。そろそろ手足の冷えが我慢できなくなってきました。バイクを降りてエンジンを触ったりして暖をとりますがほとんど効果はありません。あきらめて冷たさに耐えつつ進みます。

  • 大井川沿いまで東に下りてきて、やっとまともな道になりました。快走路を一気に進みたいところですが近くに見えたコンビニに入って暖かい飲料を購入。手を温めるとみるみるうちに缶のほうがぬるくなっていきます。休憩を終えてさらに北へ。SLが有名な大井川鉄道の千頭駅までやってきます。このあたりで昼飯にします。入った小さい食堂で、まずくて少なくて高い観光地仕様のカレーライスを食します。平日なので客はいません。店の中はバイトのねーちゃんと、その友達とおぼしきねーちゃんが遊びに来ていただけでした。「坂の上の○○さんのダンナ、まだ浮気しとるらー」などと、まだ若いにもかかわらず、ムラ社会の井戸端会議スキルはレベル99のようです。

  • 店から出てきて再び走り始めると、何だか白い粉があたりを舞っていてほこりっぽいなあと思っていたらだんだん量が増えてきてそれが雪だということに気づきました。降水確率20%だから雪の心配など全くせずに来たのであせります。山間部では天気予報も全く用を足しません。ここまで来て引き返すにも引き返しようがないので、あきらめて寸又峡温泉を目指します。進めば進むほど雪の勢いは強くなり、帰りが不安になります。

  • 何とかして温泉に到着です。こんな季節の平日なので、温泉街には全くと言っていいほど人気がありません。ほんとにやっとるんかいなと思いながら、町営浴場の「野天風呂 美女づくりの湯」へ。美女づくりといっても、ちゃんと殿方の浴場もありますよ。同じような名前の温泉が全国にいくつあるのでしょうな。で、入浴料400円を支払って中へ入ると、予想通り誰もいないじゃん。アルカリ単純泉ですが硫黄が入っているのでにおいはあっていかにも温泉です。外の風呂だけなので洗い場はないのかと思いましたが、一応ありました。寒いけど。 美女づくりの湯

  • 雨よけと壁の間から雪が舞い込んできたりして、まぁ風情はそれなりにあってよいところでした。雪は依然として降っていますが、まだ昼間なので路面はややウェット程度でした。国道362号に戻り、静岡方面へ向けて走っていきます。凍結防止剤のせいでアスファルトの表面がぬるぬるになっていて、そのくせタイヤはすり減っているので、すぐにリアがロックしてしまって、カーブではハンドルに関係なくツーと滑っていってしまい怖い思いをします。

  • 1時間ほどで静岡市街に到着。昨年までのバイト先サークルK静岡石田店へ久しぶりに遊びに行きます。店長と店長の奥さんとパートさんという主要3人組がいました。現在パン新製品のキャンペーン中なので、大量に廃棄が出ています。早速店長の「日高くん、持ってけよ」攻撃が始まり、大量のパンを抱えることに。

  • 知らないうちに、店の発注用端末などが全て新しいものに変わっていました。白とグリーンの地味なブラウン管画面はカラー液晶になっていて、しかもマウスがついていてGUI化されていました。あと、プリペイド携帯の取扱いも始まっています。こんな怪しげなもの誰が購入するのかと思っていましたが、店長に話を聞くと実はかなりの人気商品で端末の入荷が間に合わないくらいだそうです。着信オンリーで使おうとする中年男性に一番売れているとか。

  • サークルKを去り、さてこれからどうしようと思ったところでポケットの無線呼び出しが鳴り、急遽浜松へ帰ることに。今4:45で、6:00くらいまでに帰る必要があるため、高速に乗ることにします。けっこう混雑していてなおかつ風が猛烈なのであまりスピードは出せませんでした。四輪車の制限速度程度でがまん。

  • 浜松へ戻って、急用がすんで、サークルの後輩のところを襲撃、そして一緒に夜の学校へ侵入することに。いつもの共同研究室でNet接続などしていたところ、研究室の先輩が来て、「シムシティ64」をしながら、公費支出の是非や財務テクノロジーや自由とは何かについてなどいつものように社会学的議論が始まり、帰るころには、あ、もう4:30だ。

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