- 高山市内へ下りてきて、昼食の時間となります。昼食は、銀河高原ビール飛騨高山工場のレストランで食べることにします。ビール通の方ならもうご存じでしょうが、銀河高原ビールはもともと岩手の地ビールで、1997年11月より全国に出荷されている、いわばビールのベンチャーです。大手メーカーの普通のビールに比べるとけっこう高いのですが、今までの日本のビールにはない味が好評で、現在では全国4ヶ所の工場を持つまでに至っています。
- これまでの日本のビールは、キリンラガーであれ黒ラベルであれモルツであれ、どれもがライトなピルスナー風スタイルのビールで大同小異だったのですが、銀河高原ビールのメインはヴァイツェンスタイルのビールです。ビールを飲み始めて間もない私にもはっきりと違いが分かります。いわゆる「ビールの苦さ」が弱く、スッキリした味です。しかし味はあるので、スーパードライのようにガブガブ飲む気にはなりません。上品なビールです。苦みが苦手という理由でビールを敬遠している方も、これなら味わうことができるかもしれません。炭酸ガスも、人工的に注入したものではなく発酵過程で自然に生じたものなので、炭酸のきついビールが苦手な人にもおかすすめです。車の運転手の方は飲めずにお気の毒ですが、私はビールグラスに2杯少々飲ませていただきました。
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高山市内の街並みを観光します。観光客用に人力車があるのですが、引っ張っている人の頭がカツラではなく本物のマゲだったことに男を感じます。しかし暑いので外をウロウロする気もあまりなく、通りかかった高山市政記念館(旧高山町役場)へ入っていきます。ここは、1895(明治28)年に完成し、1968(昭和43)年に高山市役所が移転するまでの間ずっと役場として利用された建物です。その後改修されて市政記念館となったわけですが、展示されているものがすごい。 |
- いや、その明治期のものなどはあまり興味がないのですが、つい3〜4年前まで市役所で使われていた備品まで展示してあるのです。そこには、「初期のパーソナルコンピュータ」としてあの超名機PC-9801UVが置いてあったり、ずっとどこかの部屋に置いてあったと思われるただの本棚がズドンと置いてあったり、そのへんのリサイクルショップさながらです。そんなものが明治時代の建物の中にあるのですから、よけいに古びて見えて、時代感覚がマヒしてなかなか楽しいところでした。
- 今日お世話になる宿は、民営国民宿舎「やまいち」です。ここは美鈴荘のようにLANのソケットはないものの、支配人の方が熱心なNetユーザのようで、ページ上で空室状況が見られたりします。最近はレンタルサーバのサービスも始められたそうです。一旅館としての機能をはるかに超越しています。ここもNet経由での予約です。夜は購入してきた銀河高原ビールや高山の地酒を賞味します。私は日本酒は飲めませんがね。
- 3日目は、高山市の西隣に位置する清見村の野菜直売所を訪れます。ほとんど全ての野菜が「一山100円」の状態で売られています。おまけにトマトが握りこぶしより大きかったりナスが普通の2倍くらい長かったりと、大きさもスーパーバリューサイズです。果物も、モモが2個で100円だったりと安いです。野菜を見ている間にも、地元の人のトラックがどんどんやってきて、野菜がどんどん入荷です。帳面も何もつけていなかったようですが、大丈夫なのでしょうか。
- あとは、道のりが長いので寄り道せずに帰ることにします。東海北陸自動車道、名古屋高速と通ってきて、東名高速を東へ。途中トラックが炎上しているということで渋滞しましたが、40分ほどで抜けることができました。本当なら浜松で下りるところなのですが、静岡でこの後会合ということになってしまい、旅行から帰ってきたばかりなのに徹夜となります。
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