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1999/08/27 Fri 晴 暑 「久々の催事見学」


  • 昨日は東京の連れの所に泊まりました。なぜかその連れに面識のある某業界人氏に連れられて、「任天堂スペースワールド'99」が開催されている幕張メッセへ向かいます。スペースワールドは、任天堂のマシンで動く新作ゲームの見本市のことです。以前は「初心会発表会」などという名前でした。

  • 催事自体は朝9:00から始まったのですが、私たちが幕張に行ったのはお昼過ぎだったので、並ぶこともなく入場。今回の目玉は、言うまでもなくNINTENDO64の周辺機器「64DD」です。本当に発売されるのかどうかも怪しいと言われたほどの64DDで、この機器が実際どんな機能を持って登場するのか、私はほとんど知りませんでした。入口でもらったパンフレットを見ると、当初の段階で強調されていた、ディスクドライブの「書き込める」という機能はほとんど採り上げられておらず、ネットワーク接続の機能が大きく宣伝されています。64DDにネットワーク機能が乗るとは全く知りませんでした。

  • 三氏 早速、実際にリリースされようとしているソフト群を確かめようと、64DDのコーナーへ足を運びます。すると、どこかで見たような人が小ステージ上でトークセッションを行っています。何と!そこにいたのは遠藤雅伸・飯田和敏・平林久和の三氏!ネットワークとかそういうものでゲームがどうなるのかという感じのテーマトークです。聴衆にまぎれて、桝山寛氏や渡辺浩弐氏といった超大物もいて、いきなりびっくりです。任天堂の発表会なんかには来ないかと思っていましたが、やっぱりいるところにはいるものです。各氏の紹介は省きますが、ゲームデザイナーや研究者などとして非常に有名な方ばかりです。

  • トークセッションを聞き終わった後、飯田氏が64DDで出す最新作「巨人のドシン1」を実際に私もプレイしてみます。ひどく無目的でとりとめもないゲームではないかと思っていたのですが、実際にプレイしてみると、けっこうゲームらしいゲームという感触もあるし、自キャラである巨人の行動も上手に単純化されていて、十分に興味を惹かれるものでした。しかし、このゲームの世界をのんびり遊ぶのが面白いという性格のゲームなので、短時間で多くの刺激を得ようとする人に向かないのは間違いないでしょう。

  • その他の64DDのソフトを見てみると、多いのはコンストラクションツール系のソフトでした。つまり、以前あった「マリオペイント」のようなソフトです。「F-ZERO X」でさえ、コースデザインツールが64DDで新たに発表されました。果たしてどうなのでしょう。確かに、ツールソフトで絵を描いたり音を鳴らしたり、自分のデザインしたコースでレースゲームをしたりするのは、非常に楽しいことです。しかし、新たなハードである64DDの購入意欲を起こすものとなるかというと、少々微妙だと思います。会場でツールを遊んでいる子供たちの表情が明るかったのは幸いですが、子供たちは飽きやすいということも覚えておかなければなりません。

  • 今年のスペースワールドでは、任天堂の山内社長による基調講演がありませんでした。非常に残念。新ハードの投入というのに、講演がなしというのもどうかと思います。まぁ、何より任天堂がプッシュしているのは「ポケットモンスター金・銀」ですかね。250台ほどの試遊台が設けられており壮絶でした。あと面白かったのは、参考出展として海外の64ゲームが展示されていたことてです。日本ではまだ発売するかどうかも決定していないソフトを並べるというのは面白い試みだと思います。

  • 帰り、業界人氏に幕張から東京まで送ってもらいますが、車内で聞いた話はいろいろ興味深い点も多かった。マナーとしてオフレコなのでここでは書けませんが。帰りの浜松行き高速バスは大混雑で、1台では収容しきれないため、2台浜松先のバスが並んで走っていきました。

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