業務日誌

2003/06/14 Sat 「みんなきてKOIKOI」

夜6:00から新宿ロフトプラスワンで、おもしろ系個人サイトとしては老舗といえる「みんなきてKOIKOI」のイベント。ビールとかコーヒーとかユンケルとかでカップラーメンを作ってるサイトといえば、ある程度Webを見ている方なら一度は目にしたことがあるところでしょう。

ほぼ3ヶ月ぶりにプラスワンへ足を運ぶと、地下へ続く階段に行列ができています。来るのが遅かったかと思ってよく見てみると貼り紙がしてあり、これはこのイベントの後に行われる声優番組の公開録画の列だとわかりました。確かに並んでいる客層を見ると、そろいもそろって私にそっくりなアピアランスの方ばかり……。それにしてもいまから6時間も暗い階段で立ちつくすとは。

そんな列の横をすり抜けて地下2Fへたどり着くと、いきなり日清カップヌードルを手渡されます。まさか客全員に変態調理法でカップメンを喰わせるのでは、と不安に襲われましたが、今日はお通しが特別にカップメンというだけで(ふだんは柿ピー)、強制的に喰わされるわけではないようです。店内は満員ではないものの、なかなかの混み具合でした。今日の司会は2ch系イベントでもおなじみの急行氏とセラチェン春山氏。テンポの良いトークで今日の主役・KOI2氏登場までの時間を盛り上げますが、KOI2氏はオフ会もよく開催されているらしく、客席にいる多数のKOI2オフ常連たちが、司会のトーク以上に最初から盛り上がりまくりです。

そしていよいよKOI2氏のご登壇。どんな変態が登場するのかと思いきや、ステージ上に現れたのはワイシャツ姿でごく普通のリーマン風な男性。とても青汁でカップメンを作って喜んでいるような人には見えません。しかし大きな拍手と歓声で迎えられたKOI2氏、着席するなりマイクに向かって

KOI2「みんなー、ノッてるかー!!」
客「イェーイ!!!」
KOI2「みんなきてー!!」
客「コイコーーーイ!!!」
KOI2「ニューヨークへ行きたいかー!!」
客「イェーイ!!!」
KOI2「行ってこーい!!」

ギャハハハハ、なんだかよくわかりませんがとても楽しい方です。イベント前半は「無言電話と話す」のコーナーなど、KOI2氏が持つ武勇伝の数々を披露していただきます。実際にWebを見ながらそこに掲載されている話の詳細を拝聴できたのですが、まぁプラスワンで摂取した黄金のトークは、見ても聞いてもいないことにするのが作法というもの。

後半はお待ちかね、カップメンの試食大会です。ステージの上にはカセットコンロと鍋、そして無数の液体とカップヌードルミニがセッティングされています。事前にサイト上でアンケートを取り、その上位にランクインした液体でカップメンを作るという具合です。最初はコーンポタージュやトマトジュース、牛乳といった「本当においしい食べ方」で進んでいきます。なんでも、KOI2氏がカップメンのコーナーを始めたきっかけが「以前から牛乳でカップメンを作ると死ぬほどうまいと聞いていたことを実行してGO!」(KOI2『爆裂! カップメン』キルタイムコミュニケーション 2000年 p.10)だとのことで、本来は美味追求の企画だったそうです。とはいえ、第2回で早くもビール突っ込んじゃってるんだからいきなりコンセプト倒れだと思いますが。

しかし牛乳が出てきたからその後は「牛乳石鹸」で作るというのはいかがなものか。バニラエッセンスで作るとか96度のスピリタスで作るとか500倍希釈用の飲料水原料(業務用)で作るとかウィダーインゼリーで作るとか、しまいには液体窒素で作るとか何かが間違ってきた会場は爆笑しながら阿鼻叫喚という様子で混沌の世界に大突入。最後は「世界の飲料」ことチェリオの3色をミックスした液体で異様な色の麺ができてもうオェーッという感じですが、それを口にしたKOI2氏、余裕の表情で一言「慣れてるからね。」牛乳石鹸よりマシならOKみたいです。

そんなこんなで久々に異様な楽しさが充満する空間を体験することができました。何においてもこの日感じられたのは自ら変態・キ○guyを自称するKOI2氏のサービス精神で、支持者がこれだけ集まるのも納得できました。あれだけの人気サイトで頻繁に催しを企画され、そして今日のトークライブまで開催してしまうなど、きっと陰ではハンドリングに苦労されている面もあるのでしょうが、そういった部分を見せずサイト上でもオフラインでも楽しませてくれる極上のホスピタリティに、大変な感銘を受けた一夜でございました。

2003/06/07 <<

>> 2003/08/24
同日・近日
2001年
2000年
1999年
今月目次
総目次