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2001/10/27 Sat 〜 2001/11/03 Sat 「昼も夜も」


昼間は出勤中で夜間もいろいろとせわしくて更新するヒマがありませんでしたすいません、っていうかこういうとき本気であやまったり罪悪感を感じるような人にはWebで何かを書くことはおすすめできません。最も続かないタイプです。

なんかMusicRider.comというサイトから無断リンクをしていただきました。かたじけない。いやー知人等からでなくまともに無断リンクされたのは初めてなのでとても嬉しいです。しかも"裏"サイトの前なんてすごい位置で恐縮恐縮また恐縮であります。にしてもなんかちゃんとしたサイトですな。テキストも適度にツボに入ってくるし。私なんか一週間以上自分のサイトをほったらかしにしても平気な人間です申し訳ない申し訳ないまた申し訳ない。あくびをしながら。

そんなこんなで9月以来すっかり「趣味はパソコンの組立てです!」と言い切れるくらいパソコン少年に戻ってしまいました。パソコンのことを考えているともうエロサイトを巡回することさえ忘れてしまいます。それはウソです。「ちなみに3000円以上するパーツにはそうそう手が出せません!」と言い切れるくらいケチケチなのは昔から変わりません。

てことで、安くて高品質な物件を求めてヤフオクをさまよっていると夜も寝られず昼に寝てしまうわけですが、今回は手持ちのレコードをCD化すべく、多少はまともなサウンドカードがほしいなと思いONKYO SE-50を2000円で落札いたしました。端子が金メッキされていたりライン出力がピンプラグだったりして高級感だけはあるかなと。

早速取り付けてヘッドホンを刺してみると、無音時のノイズが格段に小さいことに気付きました。まぁこれまで使っていたのが拾いもののSound Blaster 16だったので、それに比べりゃ何だって良いのでしょうが。ただ、発売当時の推奨環境よりははるかに速いCPUを使っているにもかかわらず、音を出しながらちょっとでも他のことをするとすぐ音飛びするのでこれはおかしい。

スタートアップグループを読み込ませないようにして起動すると症状は改善されるので、まずはスタートアップグループから全部削って、それからひとつタスクを増やして起動しては症状を確認、もうひとつタスクを増やして再起動しては症状を確認、という方法で、どのタスクが悪さをしているのか調べていくと、C:\WINDOWS\SYSTEM\INTERNAT.EXEが不具合の原因だと判明。スタートメニュー「ファイル名を指定して実行」→msconfig→「スタートアップ」タブ→「internat.exe」のチェックを外す→OKを押して再起動で解決。このプログラムは読み込まなくても特に問題はないようです。というわけで万が一サーチエンジンでこのページが引っかかった場合用の記述でした。

あと、先日せっかく最新のハードディスクを購入したのに私のボロいマザーボードではその高速なデータ転送方式が生かせていないので、玄人志向のATA100インターフェースボードATA100PCIを購入(ビックカメラにて2580円)。取り付けの際には特にトラブルもなく、ディスクのデータ転送速度は3倍近く速くなって万々歳です。

Geodezikの3rdアルバム『Twinkle』発売とMOTOCOMPOのインディー時代アルバム再発売を記念したイベント『WALKY TALKY』のため吉祥寺bar dropへ。駅からそれほど離れていないものの、まわりにはふつうのアパートやマンションが立ち並ぶ住宅街の中、3階建てくらいの小さな小さな雑居ビルの2階でした。


防火扉みたいな大きな鉄のドアに小さく「bar drop」と書かれていただけなので本当にここが入り口かと不安になりましたが、開けてみるとちゃんと中へ続いていました。「ナンパ目的の入場はお断りします」という張り紙は、渋谷のおちゃらけクラブと同じにしてもらっちゃ困るぜということなのでしょうか、しかしこんな小さなところでは同じにしようもないですよ。でも狭いながらもなかなか感じの良いスペース。カウンターでドリンクを頼んだらちゃんと「お待たせいたしました」というハッキリした声が返ってきて好印象。この手のところって、いかつい兄ちゃんがぞんざいな対応でドンと飲み物を突き出すだけのような店のほうが多いですからな。ちなみに2ドリンク付きで2000円という激安チャージもなお良しです。

来ている人を見るとちょっとオサレな人からちょっとオタ系の人までいろいろで、いつものMOTOCOMPOのライブと同じような客層です。まぁ私なんかはだいぶオタ系でイタイのかもしれませんが。わりと前のほうの壁にもたれてビールをズルズルとなめていると、Geodezik登場。「こんばんはー。Geodezikです。ライブやりまーす」カクーン、これまでわりとクールなイメージを抱いていたのですが、今日は一気に高校生バンドのようなフニャフニャ感あふれる入りです。

DJブースには入らずフロアにキーボードやミキサーをセッティングして、最前列の目の前1メートルでのプレイです。ここまで間近とは。踊るような曲ではないのでフロアはおとなしいもので、みんな喰い入るようにプレイを見つめていました。Geodezikのパートが終わってしばらくすると後ろのほうで、もっと前に寄るようにと両手を広げて客を誘導する人が現れ、その人がこっちのほうへやってきたと思ったらそれはMOTOCOMPOのchihoでした。

そのまま演奏が始まります。これまでもMOTOCOMPOのライブはメンバーの目の前で見ることが多かったのですが、今日はchihoまでの距離が1メートル強という超至近距離です。客による1.5メートルの半円に囲まれてchihoが歌う歌う。インディーのバンドが地方の小さなライブハウスでもこんな和気あいあいっぷりはなかなかないのではないでしょうか。果たしていいのか悪いのかと悩みますがまぁ少なくともこの場は楽しいのでOK。

ライブは合わせて1時間半くらいで終わったのですが、終わった後のまったりしたDJタイムに入ってからもポツポツ客が入ってきます。店のサイトのインフォメーションには「最大約200名のキャパシティーで、計算されたレイアウトにより居心地の良さを追求したバーである。一人で退屈してる方、普段とは違う音を楽しみたい方は遊びに来て下さい。」とありますがまさにそんな感じで、夜から朝までの間で来たいときにフラリと来てフラリと帰れる楽な雰囲気が心地よかったです。

週の終わりには大阪から来た未成年と、ICCの企画展『信用ゲーム』へ。会場へ入ったところでインターネットの貴公子を発見。今日はこの方とこの方のパネルディスカッションがあるというのでやってきたわけです。階段を上っていくとあらら、4月以来で平林久和氏のお姿が。「先生によろしくお伝えください」とのことです、先生。

さて、実際に展示物を見て、ディスカッションを拝聴して……正直いって少々つらかったです。「おカネ」をテーマにした企画展ということで、カネと芸術という正反対の位置にあるように見えるものの関係性とか、価値とは何かとか、そういうことがテーマのようだったのですが。インターネットとか、オタクマーケットとか、Linuxとか、それらのほうがすでに信用ゲームの上で大きな価値を生み出していて、この展覧会のように作品をアートスペースに閉じこめてしまうほうがずっと信用ゲーム的ではないというか、金本位制が貫かれないと経済活動が行えない大昔のような気がして、そんなジレンマが感じられたということはここへ来た意味があったということか。


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