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2001/07/17 Tue 晴 暑 「市外局番って名は体を表す」


最近事務所の通信環境に変化があったのでいろいろ手続きをしているのですが、改めて考えてみると電話局っておかしな場所ですね。あの建物の中に電話設備と顧客窓口の両方が入っているという。他のインフラ事業者、例えば電力会社だったら変電所等の送電設備と営業所は別ですし、ガス会社のサービス窓口(東京ガスで言うところの「エネスタ」)などは、ガス管のネットワークより人口密度のほうに合わせて置かれているような気がします。運用設備とサポート拠点というのは必ずしも同居させなくてよいのですね。

何で電話だけこんなことになっているかというと昔は電話局って半分役所みたいなものだったからなのでしょうね。電話のシステムは人口や需要よりも行政区分に沿う形で構築されたということがよく分かります。携帯電話やDSLのサービスを行うには、行政区分に合わせて電話設備を配置するのではなく、地理的に均等・需要に対して均等な配置のほうが効率良いはず。

携帯電話の場合、電話設備はビルの上やら田んぼの真ん中やらに散在していて、顧客窓口は駅前や大通り沿いといったところに配置されています。このような効率の良い運用形態が普通に行われるようになったのは、電波を用いるという性質上の要因がもちろん大きいのでしょうが、加入電話のように長い間行政にしばられてきた(そして今もしばられている)システムとは別に新しく作り上げられたシステムだったから、という側面もあるような気がします。

最近NTTは「電話局」という表現をあまり使わないようで、「お客様窓口」と呼んでいます。しかし、昨日お客様窓口に出向いた感触では、実際はその肩書きとはむしろ逆で、対面の窓口機能はできるだけ縮小して、手続きは116番コールセンターに集約しようとしているようでした。見た目にもNTTの建物って営業所というよりは工場みたいで、とてもじゃないですが懇切丁寧なサポートが受けられるような場所には見えませんからな。

NTTは10年以上前に民営化されたにもかかわらず、まだ民営化されていない郵便局に比べて「お客様窓口」としての水準がはるかに下回っている気がします。やっぱり電話とか簡便な手段だけで物事を片づけようとする人間にはロクなやつがいないということですな。21世紀を迎えたこれからも我々は、手紙のように人の温もりを伝えられる文化をずっと守っていかなければならな、いなんて思うわけねーだろプププ

今日も今日とて範囲指定に燃えます。ブラウン管ディスプレイをずっと見ているのに不思議と目が疲れません。テキストよりもグラフィックのほうが目の疲れは少ないのか、っていうかこれまでテキスト仕事しかしてこなかったので新鮮に感じて疲れを感じにくくなっているということでしょうが。


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