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2001/06/05 Tue 雨 蒸暑 「新しもの好きです」


チーズ消えた本は読まずに、バター溶けた本とかチーズあった本とかそろそろ購入するかと思ってあおい書店高田馬場店へ出向いたところ、『市販本 新しい歴史教科書』(扶桑社)が並んでいたので代わりにそれを購入。どういう代わりかよく分かりませんが。私は、中学高校時代の歴史授業の85%を睡眠時間にあててきたので、改めて歴史を勉強してみるかという気もあるのです。ウソですけど。高校の定期試験では30点台に届けばやったぜハイスコア、と喜んでいたような人間でも政治経済だけでこうして大学に入れてしまって、「ゆとりの教育」大賛成です! 1998年度センター試験で日本史を選択された方は、ゆとり教育の恩恵にあずかれなかったようですが。

それはともかく早速頁をめくって、今話題沸騰の近現代史を読みます。……といっても、歴史の教科書ってほとんど読んだことがないのでどこがどう新しいのかあんまり分からないのですよ。っていうかこれ高校の教科書だと思っていたのですが、中学用なんですね。そりゃそうか、高校は日本史と世界史に分かれていたか。そんな記憶さえ夢の中へとろけていたようです。にしても分厚いな、自分が中坊のころはこの半分くらいだったんじゃないですか。

そんなわけで私がしっかり読めるのは前書きと後書きくらいのものであります。「歴史を学ぶのは、必ずしも過去の事実を知ることではなく、過去の事実について過去の人がどう考えていたかを学ぶこと」というくだりには納得。って、でも、「過去の人がどう考えていたか」って、それも事実なんじゃないですかという素朴な疑問が沸いてきましたが。で「人・民族・時代によって考え方や感じ方がそれぞれまったく異なっているので、これが事実だと簡単に一つの事実をくっきりえがき出すことは難しい」これも大いに納得。歴史教育は事実のみを正確に教えるべきだ、なんて意見もありますが、そりゃちょっと無理でしょう。

それでは過去の人がどう考えていたか勉強してみましょう。まずは10人から同時に話されてもそれを理解したというステレオゲーマー、タイシ・ショウトクの時代であります。ちなみに私が小学生のころ周りでは「あれは10人全員が『おはようございます』と言ったのだ」という学説が主流でした。いやそれはどうでもいいとして、早速秀逸な表現を発見。(大陸を隋が平定して)「すべては大陸の文明にあおがなくてはならない状態だった。とはいえ、新たにおこった隋に朝貢し、服従する外交はやりたくない過去の人の気持ちが活き活きと描写されていますな!

次は戦国時代から安土桃山時代(織豊時代?)です。私は、前書きで批判されている「歴史に善悪をあてはめ、現在の道徳で裁く裁判の場にすること」をついしてしまうヘタレ史観者なので、太平洋戦争なんてとんでもない、戦国時代こそおぞましい人権侵害がまかり通った時代であり日本史の中で恥ずべき汚点だ、あれにロマンを求める輩はけしからんと考えているのですが(マジになる人がいるといけないので言っておきますが、だから半分冗談だってば)、いやまぁそれは良いとして、天下統一を果たした竹中直人扮する豊臣秀吉、「東アジアからインドまでも支配しようという巨大な夢にとりつかれギコハハ、ベンチャー企業の社長みたいですな!

読むのが面倒くさいので一気に進んで、ってそれじゃあ結局勉強になっとらんじゃないか、太平洋戦争おっとっとそんなことを言うと西尾@電通大の大先生にシゴウされてしまいます、大東亜戦争の時代です。「緒戦の勝利に日本国民は酔っていたまぁお酒の席でのことですから……ということか(そんなはずはない)(←っていちいち一人フォローを入れているあたりがヘタレなのです)。酒気帯び運転はポイント加算の対象ですよ! 酒は呑んでも呑まれるな、弾は撃っても撃たれるな。

ヘタレ史観な私には鼻をつままないと読めない後書きを読んで、ええっ日本人が自信を持てないのは原爆落とされて戦争に負けたからなんですか、という疑問を抱きながら、今日は一日中事務所作業。それにしても先日作ったマシンは好調すぎて恐ろしいくらいです。何とまだ一回もブルーバックどころかハングアップどころか、ちょっと不安定になってきたからそろそろいっぺん再起動かけるか、なんてことさえありません。とにかく超絶的な安定度。これまでノートパソコンしか使ってこなかったので、この安定性には感激です。

私の作業はテキスト書きなので、この安定性とハイスペックをそれで遊ばせておくのはもったいないと感じ、せめて多少は世のためになる(のか?)ことをしようと思い、『UD』を動かすことに。もちろん登録チームは世界最大のUDボランティア団体「Team 2ch」であります。


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