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2001/05/11 Fri 曇一時雨 やや暑 「ライフライン」


朝から出勤して一仕事。そして昼過ぎにまた帰宅。今日は電話線の引き込み工事があるのですよ。今日工事をするということだけは半月ほど前から知らされていたのですが、何時ごろになるか連絡があったのは昨日の夕方4:00という。私みたいなヒマ人はどうでもいいのですが、普通の忙しい人だったら、そんな直前に予定を知らされても困ってしまうのではないでしょうか。まぁNTTはもっと忙しいということなのでしょぅけどね。

「午後3:00〜5:00の間に伺います」ということだったので、たぶん来るのは5:00前くらいだろうと思っていたら、4:00前には工事業者の方がいらっしゃいました。しかし私の部屋を見て「えっ、引き込み線自体もないのですか! あと、壁に穴も開けなきゃいけませんね……」と少し困った様子。少し時間がかかりそうなので、次のお宅を先に行かせてもらってよろしいでしょうか、という。まぁ特に問題はないので先に行ってもらいます。

以前は私の部屋にも電話線の引き込みがあったようなのですが、何年か前にリフォームをしたとき電話をつかっていなかったのか、線を外し穴を埋めてしまったようなのです。工事業者の人が戻ってきて、まずはうちの前の電信柱に登って引き込み用の線を取り付けます。そして、電気ドリルで壁に直径数mmの穴を開け、室内まで線を入れます。劣化していない新品の銅線が宅内まで引かれるのは、ADSL用の線として使うのにはありがたいです。

携帯電話で電話局と連絡を取り、「**線の*番がどうのこうの」というような謎めいた数字のやりとりがあり、局側工事も行われたようです。最後に室内にモジュラーコンセントを付けて配線の取り回しをして完成です。全部で約1時間の工事でした。その間いろいろと工事業者の方と話をしたのですが、このあたりでも山手線の線路沿いだとなぜかADSLが使えなかったり、ここは2線で引っぱってきていますが局から遠いところだと2対の4線で引っぱるので負荷が強くて通信速度が出ないとか、ADSLのためにISDNからアナログに戻したけど結局安定して通信できなくてISDNに戻す人が結構いるとか、そういうこと現場の生の声として聞けました。NTT系の技術者はISDNのことを「インス」(商品名の「INSネット」のこと)と呼ぶと噂には聞いていましたが、本当にそう言うのですね。

業者の方か帰った後に早速、自慢の黒電話を接続して受話器を上げてみます。しかし「ツー」音は聞こえず。なんだ、タイプ2回線は発信音さえ聞こえないのですか。それとも、ADSL開通日を過ぎれば何かの音くらいするのでしょうか。今回敷設した線は、ADSL専用で音声通話は一切できない代わりに、施設設置負担金負担金72000円(いわゆる「加入権」)が不必要な電話非重畳回線(通称タイプ2)なので、どういう挙動を示すか気になっていたのです。

生まれて初めて自分の電話線を手に入れて、ようやくきちんと舗装されたサイバースペースへの道が開けたという気分です。これまではPHSのような未舗装道路の上を何度も転倒しながら走っていたようなものでして。

夜になって再び出勤して、今週中に片づけようと思っていたところまで作業を進めます。と思ったらけっこう作業量があってこりゃ困ったな、なかなか終わらないと思っているうちに朝になってしまいそうだったので、そのまま床で寝ることに。


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