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2000/10/24 Tue 曇 涼 「発狂」


9:00過ぎにはちゃんと起床しましたよ。4時間くらいしか寝ていないですね。このところ、4時間寝る日と12時間寝る日が交互に訪れているような気がします。おまけに時間帯はバラバラで。こんなアホな生活ができるのも身体がついてくる今のうちだけでしょうが、だからといってあえて不健康な生活をする必要もないわけで。

学校行って授業受けて、雑用して、夕方には帰ってきて、ヤマハライフサービス本社店で夕飯の買い物して、米をといでしかしあまりにも眠いので寝てしまって。9:00くらいに起きて、何とかして飯喰って、英語の予習して、たまっている日誌を記述して。

連れに貸していたYMOのボックスセット5枚組アルバム「TECHNO BIBLE」が返ってきたので久々に鑑賞。ゲッ、再生した瞬間ビックリしましたよ。RYDEENってこんなすごい曲でしたっけ。ちょっと腰が抜けた。いや、RYDEENって、全世界中にある音楽の中で私が最も愛している、っていうかすでに私の身体の一部になっているような音楽なのですが、2〜3カ月聴いていなかっただけでまたここまで新鮮に聴けるものか。

思えば、RYDEENこそが私とYMOを引き合わせた曲なのです。RYDEENが世に出てきたときは私は胎児か0歳児くらいで、少なくとも小学生のころまではYMOのYの字さえ頭の中には無かったのです。でも、建設会社の「フジタ」が当時放映していたCMのBGMが大好きだったことは覚えています。後から分かったのですが、その音楽は細野春臣が作曲していたのですが。

ところが、あれは中学1年だったと思いますが、テレビの音楽番組か何かでRYDEENがかかっているのを偶然見て、これはもう電撃的としか言えない衝撃を受けたのです。瞬間的に確信を持ちましたね、この曲は自分が胎児や0歳児のころに聴いたことがあると。だから、その電子音に感じたものは、新鮮さではなく懐かしさがほとんどを占めていました。

で、何かわけの分からんコンピレーション盤(正確に言うと、1992年発売の「キョーレツナリズム」。YMOには制作コンセプトが理解不能なコンピがゴマンとある)のCDを購入して、とにかくRYDEENばっかり聴きまくったという。1曲リピートにして、10回でも20回でも聴きましたよ。3時間くらいぶっ通しでRYDEENだけとか。間違いなく、これまでで一番長い時間私が耳にしている音楽です。通算1000回以上は聴いているんじゃないですかね。

なのに、もう私の塩基配列を崩すほどに(っていうかたぶん胎児のときに聴いたせいで崩れてますね)聴きまくったRYDEENなのに、未だにこうして私を驚かせる。

いや、私のYMOの聴き方が変わったのかもしれません。ひとまずこの「TECHNO BIBLE」を年代順に3枚ぶっ通しで聴いてみたのですが、少なくとも初期の曲は完全にディスコとして聴いています。以前はロックと認識して聴いていたのですが。四つ打ちのバスドラとベース、あとはたまにコード(楽譜のパートでいうところの「白玉」ですね)が耳に入ってくるくらいで、あまりメロディは耳に入っていないような気がします。メロディなんてメッセージ(言い換えれば「魂」)が無くても本能的に踊れてしまう。ディスコだ。あ、メロディが耳に入らないというのは、坂本龍一を本能的に嫌っているからかもしれないですが。

そうやって考えると、最近POLYSICSが聴けなくなったのも理解しやすい。結局POLYSICSはシンセベースだけで聴衆をイカせることを捨てて、魂のほうへ走ってしまったわけで、魂が理解できなくては面白くも何ともないという。やっぱり、ゲコゲコグチョグチョといったTB-303もどきのシンセベースがあったほうが私としては分かりやすかったのですよ。

話は横道にそれかけましたが、とにかくやっぱりRYDEENは素晴らしい。さらに、ディスコと認識して聴くようになってからは踊れる踊れる。私の命の水であるサントリーウイスキーホワイトを一発やって、ヘッドフォンのボリュームを上げて、1曲リピートにして聴きまくって踊りまくります。それでも飽きたらずに、最初のワールドツアーのライブ盤LP「公的抑圧」を聴き、散開ライブのLP「AFTER SERVICE」を聴き、さらに「CDとLPはどちらがいいだろう」などと思って、RYDEENが収録されているオリジナルアルバムのLP「SOLID STATE SURVIVIOR」を引っぱり出してきて聴いて、まだ足りないといって再びCDを1曲リピートにして聴きまくって、

とかやっていたら、気づいたころには朝の5:30になっていました。さすがにそろそろ寝ないと。今晩だけでまたRYDEENを20回くらい聴いてしまいました。一生通算だと何回この曲を聴くことになるのでしょう。いやー、とにかく素晴らしい。私はいま非常に幸せであります。


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