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2000/09/05 Tue 〜 2000/09/06 Wed 「下呂ゲロ」


今日からまたもお出かけです。こんなに彷徨癖のある人間ではなかったはずなのに。さてさて、昨夜は酒をあおって寝るという予定で日誌を締めくくりましたが、その予定、確かに実行しました。ローソン中沢町店ブロイ白角水割を購入し、まずブロイを飲用して、次にヘッドフォンをしてPOLYSICSこのときのライブテープを大音量で聴きながら暴れます。汗が出てのどがかわくので、給水として白角水割をゴクゴク飲用していきます。250mlなので、最初の3曲で飲み干してしまいましたが。確かに一気に酔いが回って眠くなったのですが、POLYSICSだけでなくMOTOCOMPO明和電機ササノハレコードも聴きたくなってしまい、次々と聴いて汗をかいているうちに酔いも醒め、夜も更けて、結局寝るのは早朝5:00でした。

満足に寝たような気もしませんが7:30に起床して、流しを片付けたり出かける準備をしたりして、本来なら8:00に出ようかと思っていたのですが実際には10:00過ぎの出発となります。今日明日はゼミ合宿で下呂温泉に出かけるのです。浜松から下呂へは国道257号を北上すればいいだけです。

愛知県に入ったあたりで、道が長い直線になったので少し速度を上げたところ、前方の路肩から「とまれ」の赤い手旗を持った警察官が出てきました。何と、ネズミ取りの不意打ちです。「えー、マジっすかー、オーバーしててもせいぜい15km/hくらいのはずなのに」と思いながらも観念して停車しようとしたところ、警官はニヤリと笑ってそのまま道の隅のほうへ戻っていきました。威嚇射撃に過ぎなかったようです。って、いくらなんでもこのやり方はないでしょう、この6月にせっかく免許のヒットポイントが全回復したのに、心臓に悪すぎます。

昼過ぎには恵那を通過し、順調に北上を続けます。しかし寝不足が幸いして途中あまりにも強烈な睡魔が襲ってきたので、道沿いにあった休憩所にバイクを停めて仮眠をとります。10分か15分くらいのつもりだったのですが、気付いた頃には40分以上が経過していたであわてて北上を再開。

集合場所の下呂駅へ、電車組が到着するのとほぼ同時刻に到着。宿泊先の民営国民宿舎「さくらや」で、早速温泉へつかります。夕食後またも温泉につかるのですが、今度は旅館の中の風呂ではなく、町営の露天風呂へ行きます。今回の合宿は富山大学教育学部向後ゼミとの合同合宿なので、向後先生うちの先生・学生ともどもゾロゾロと出歩いていきます。

町営といっても、何とここはタダで入れるのですよ。河川敷の一部がセメントで固められているだけの所で、管理人や入湯券の売り場はどこにもないのです。ついでに、脱衣室などもどこにもないのです。つまり、入りたい人は勝手に河原に下りていってやおら全裸になりドボンという大変開放的な露天風呂、っていうか露珍風呂ですね。ばーちゃんグループは露乳風呂。近くにはちゃんと空き缶のくずかごも用意されており、なおかつ注意書きの中に「酩酊しての入浴は禁止」というくだりが見つからないので、こりゃどこからどう見ても「どうぞここで一杯やって下さい」って感じですよ。というわけで、夕食時にさんざん飲用しているくせに、湯につかりながら黒ラベルを摂取。

宿へ戻って、さあさあ情報社会演習室名物「The zudahn(ザ・ツダン)」の始まりです。向後ゼミとうちのゼミは共に学生の義務としてWeb日記が課されているので、それについての話題。けっこう、複数のWeb日記を持っている人というのは多いのです。だいたい、表日記と裏日記っていうやつですね。で、裏日記は検索エンジンのロボットもはねるように設定して、知人にだけURLを教えるというやつですね。

で、これってどうよ、と思うわけです。よく「このページはリンクフリーではありません」ってやつありますけど、Webサーバにアップロードされた以上、「見るなよ」ということは言えない、いや言っても意味がない。じゃあ、見られたくない裏日記はメールマガジンでやったほうがいいのではないか、というように考えたのですが、よく考えてみると何かこれもちょっと違うという気はしますね。裏の日記なのに、わざわざご丁寧にメールで送られてくるという時点で、「裏」という雰囲気を破壊してしまっている。Web上にあるナイショの日記をこちらからコソコソと「見に行く」というところが裏の裏たるゆえんなのだ、まぁそういう部分も確実にあるでしょう。


ただ、日記を2本書くというのはこりゃ並大抵のことじゃない。それに、もし表が更新されているのに裏が更新されていないと、裏の存在を知っている読者からすると日記の全部を読んだ気にならないような気もしたりして。じゃあ、複数の日記を書く手間がなく、でも露出するところはしっかり露出して、なおかつプライバシーを守り、それで読者にもストレスを感じさせない、オイオイそれって何だよ、というところで結局最後に出てくるのが、これまでも何回か言われてきた「Web日記の本質はウソである」ということなのですか。やっと少し分かってきたような気がします。

とかいうことを頭の中では考えていたのかもしれませんけど、もうその時は酩酊っていうか完全に泥酔状態だったので、結局はいろんな人相手にクダ巻きまくっていただけなんですけどね。さらに飲みながら。いやいつものことでしたか。すいません。でも何ですかね、Web日記書いていると、何となく書いているつもりでも、こういう議論、もとい雑談になると、自分のスタイルについて意外と分析できているのではないか、そんなことを感じましたね。自分も含めて。

その後いつものように話題は転換し拡散し回転し。結局今夜の社会学演習が終了したのは早朝5:00でした。私は懲りずにまた露珍風呂に出かけます。この時間でも入っている人が何人もいますよ。名古屋弁イントネーションでじいさんに話しかけられて、こちらもそれで応じたり。いやしかしこの風呂ほんといいですね。今度日帰りでまた来ましょう。

朝食時間になって起こされると頭ガンガン腹ウプウプでムチャクチャ気持ち悪いです。二日酔いっていうかつい数時間前まで飲んでいたのですから抜けていないのも当然です。朝食はみそ汁を腹に入れたくらいで、あとは身体が受け付けません。こりゃ今日は一日Hangoverだなと思いつつ、すぐにまた部屋へ帰って横になります。気持ち悪くて手の震えが止まりません。生ツバがやたら出てきたのでああこりゃもうヤバいなと思ってトイレへ行くと、やはりやっぱりヤバかったようで、ほとんど腹の中のもの全部吐きました。まぁ、せっかく下呂へ来てゲロを吐かなきゃ何を吐く。

向後ゼミはちゃんと9:00にチェックアウトなのに、うちはのんべんだらりとギリギリまで部屋でゴロゴロしております。何だか近くに観光用の合掌集落があるということなので、ゾロゾロと歩いて行くことに。うちのゼミで集団行動というのは珍しい。っていうか初。私は先生とめぢ氏とともに演芸場で大衆演劇を鑑賞。劇団「吾妻好太郎一座」による人情喜劇。オーディエンスのおばちゃん軍団の盛り上がり方がすごいです。洋式に言うなら、コンサートというよりはDJプレイに近い。

昼になって私はゼミ一行と分かれて、北へ走ります。このころになると二日酔いの気持ち悪さもやわらいできて、コンビニでとろろそばを購入して食す余裕も生まれてきました。以前に比べて回復能力は高くなった模様。高山市で進路を東に向け、乗鞍岳に向かって一直線です。

乗鞍スカイライン

2003年に一般車は通行不可能になる見込みの乗鞍スカイラインへ入っていきます(二輪は片道1100円)。ムチャクチャ寒い上に雨が降ってきたので、カッパとありったけの上着を着込んで走行。おまけに濃霧で何も見えません。あと、3000mの高さまで上ってくると酸素不足でエンジンがヒーヒー言ってなかなかパワーが出ません。高山側から松本側へ山を越えて、長野自動車道へ。

松本ICから須坂長野東ICまで走って、長野市の東に位置する須坂市の連れのところに本日は宿泊。あなた浜松へ帰らずに何で長野なんかにいるんですか。いや、明日以降もお出かけは続くので。


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