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2000/02/21 Tue 晴 寒 「大会合」


  • 今日は真面目に8:00に起きます。まもなく卒業される先輩方の卒論発表会があるからです。私はうちの研究室の発表のビデオ撮影班(といっても1人)ですので、ちゃんと最初から出席するのです。静岡大学情報学部の卒業生はまだ今期が初めてということで、こういう場の形式が確立していないところがなかなか大きいのですが、かえってそれが新鮮さを生んでいてよかったと思います。

  • 発表会が終わってから、いつもの共同研究室に2・3・4年生が集まって社会学の議論、専門用語でいわゆる「ザ・ツダン(the zhdan)」を行い、去りゆく4年生と最後の対話式学術研究です。しばらくして、研究室メンバー以外のゲストもぞくぞくと集まって総勢20人弱になり、かねてから本日予定されていた情報社会学会大会が開催されることになります。

  • 1次会の場所は、浜松駅近くの変な居酒屋「監獄食房」です。店内が中世欧州の牢屋風の造りになっている、いかにもネタ系の飲み屋です。店内は暗くてお互いの顔もはっきりとは見えません。そんな中、研究室歓送迎飲み会潤滑剤を用いた円滑なコミュニケーション実習が行われます。メニューを見てまず先生から下された命令は「オリジナルカクテル以外注文不可」でありました。オリジナルカクテルのメニューは「安楽死」「DNA鑑定」「人体実験」「電気ショック」「麻酔」「破防法」など、極めて著しく華やかなまでに素敵なネーミングです。私はその中でも一番「キテるな」と感じた「電気ショック」を注文します。

  • やって来たその「電気ショック」は、メスシリンダーに入って運ばれてきました。ギャハハとみんなで大笑いして、全員にドリンクが行き渡ったところで乾杯です。で、電気ショックに口をつけてみたのですが、こりゃキテるわ。ジンかウォッカか知りませんが、とにかく強烈な蒸留酒に柑橘系がたらしてあるといった感じでした。空きっ腹にこりゃきついわ。食前酒にするには選択を見事に誤ったようです。まだ会合開始10分ほどなのに、腹から頭へジワリジワリとエーテルの加水分解物質が溜まり、早くもできあがってしまいます。

  • その後、4年生から後輩へ向けての一言、4年生への贈る言葉、そして我々2年生を迎える言葉といった伝統的通過儀礼(中身は伝統的ではない)が交わされます。いやー、いいもんですね。皆さん結構いいことをおっしゃるので、私もこれくらい気の利いたことを言えるようになろうと思ったり。やっとビールの注文が解禁になり、グビグビ飲用してガツガツ食したり。途中突然電気が消えて「緊急事態、脱走者あり」というお約束の演出もあり、エンターテインメント研究を柱とする我々の研究室にふさわしい飲食の場でした。中身と質については議論の余地があるところですが。

  • 続いて、2次会はシダックス浜松有楽街クラブに移動して、閉鎖空間における音声コミュニケーションの実体の調査研究に入ります。先生に「この研究室に恥などない」と一喝され、一番最初の研究サンプルには2年生が指定されます。仕方なく来年度ゼミ長(便宜的)である私が沢田研二の「TOKIO」で問題提起をして実習開始の合図とすることになります。お前またそれかよなどと言わないように。このメンバーでは初めてなのですから。

  • 幸い、食事のときには失敗だと思っていた「電気ショック」がまだ残っていて、適度に判断能力を失っていたおかげで、醜態もあまり自分では気にせずに問題提起を終えることができました。先生は4回か5回ほど熱唱発言し、さすがプロの研究者としての力量を見せつけます。大きなパーティルームに20人近い人間が集まっての議論なので、ひとりあたりの発言回数は2回程度でした。

  • 今日はまだこれから2年間研究生活への導入部ということで、これでお開きです。ゴチになりました。いや、マジで。Aiko氏に大感謝。誰?

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