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1999/08/23 Mon 晴 暑 「岳南鉄道に乗ろう」


  • 今日は、以前から一度は乗ろうと思っていた岳南鉄道を乗りに行きます。岳南鉄道は、静岡県富士市の吉原駅から総延長9.2kmしかない超ローカル鉄道です。私は鉄道マニアではないのですが、乗り物は総合的に好きなので、時々こういうのに乗りたくなります。静岡県内の私鉄には、遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道・大井川鉄道・静岡鉄道・岳南鉄道・伊豆箱根鉄道駿豆本線・伊豆急行があり、このうち伊豆の2線を除いては全て乗ったことになります。伊豆はJRが乗り入れているのであまり興味がありません。

  • さて、朝の9:30にバイクで浜松を出発です。バイパス部以外の国道1号は相変わらず混雑していて、昼間だと静岡へ到着するまでに2時間かかります。まぁいつものことなのであきらめます。そして、最高に混雑するのが静岡市内の高架部です。「静清バイパス」という名称のついた道路なのですが、バイパスどころかかえって遅くなるくらいです。バイパスというと普通、最低でも片側2車線くらいの道路を思い浮かべますが、浜松−静岡間についてはこの考えを捨てましょう。延々と片側1車線が続くので、混雑が極めて激しいです。

  • 高架部が終わると、道路の幅が広がり一気に快適になります。みんなスピードを出し始めます。まぁスピードを出していてもほとんどの人は常識的な運転をしているのですが、どうも先程から私の後ろにつけているワゴン車はもっとスピードを出したいらしく、私に無言の圧力をかけてきます。しかし私の前にだって何台も走っているので、こんなところでちょっとくらい追い越したところで同じです。道を譲るにも譲れない状況の中、後ろのワゴン車はついにしびれを切らして、左側車線から追い越し、私の2台前に進みました。

  • ワゴン車はその後も強引な追い越しを連続して行っています。追い越されるときにちらっと見たら、小さい子供も乗っていて、どうも家族連れのようなのですが、家族を乗せてよくあんな運転ができるものです。そのまま富士市まで20kmほどの区間で追い越しを繰り返していたのですが、結局私との距離は数100mしか離れていませんでしたよ。私は「道の駅富士」で昼食です。自販機のカップラーメンですが。売店の店員のおばさんがとても感じのいい人でした。ガム一個買いに来たお客さんにも、ただ道を尋ねに来た人にも、たいへん丁寧な対応で、聞いているだけでも気分が良くなりました。

  • 婦女子は注意 道の駅富士から岳南鉄道起点の吉原駅は近くでした。吉原駅で早速変な看板を見つけました。「婦女子」って何か戦時中みたいですな。で、その地下道ですが、確かにこりゃ危なそうだわ(画像30キロバイト)。入口に「高さ170cm」と書いてありました。ジャストわたくしサイズです。少し首を曲げて進みます。天井はコンクリートブロックがむき出しで、いま東海大地震が起こったら確実に死ねるという感じです。ところどころから水も出ています。大丈夫なのでしょうか。せいぜい100mくらいの長さだったと思うのですが、早歩きで抜けます。

  • JR吉原駅は見つかったのですが、岳南鉄道の駅が見あたりません。と思ったら、少し西のほうに見える、貨物駅だと思っていたちょっと貧相な建物が駅舎だったようです。そこへ行って切符を購入します。初乗り200円で一番遠くまで行ける「本吉原」駅まで購入します。特別に全線コンプリートには興味ないので、一区間だけでも乗れればいいのです。切符は厚紙で、入鋏も当然手動です。次の電車までには20分待たなければいけませんでした。

  • 電車は1両編成でワンマンでした。下りるときには運転手さんに切符を渡し、無人駅から乗るときは整理券を取るやつです。天竜浜名湖鉄道同様、いわゆるレールバスです(天浜線はディーゼルなので本当にバスでしたが)。本物の鉄道マニアの人も乗りに来ていて、何やらいろいろ必至にメモを取っていましたが何なのでしょう。ところで、車内放送が「ご乗車ありがとうございました」ではなく「ご協力ありがとうございました」でした。ワンマン方式に協力したのか、それとももっと根本的に岳南鉄道の運営に協力したのか、よく分かりません。いずれにしろ、地域の皆様あっての岳南鉄道ということなのでしょう。 岳南鉄道

  • 本吉原で下車し、吉原駅を目指して歩いて戻ります。戻る分の運賃をケチっているわけです。このあたりは、日産自動車吉原工場を中心として、周りは工場ばかりで風情も何もなくて好感が持てます。いえ皮肉ではなく、こういうのも私は好きなのです。しかし、復路の運賃をケチったのが間違いでした。今日は気温がかなり高く、それにこのあたりは工場ばかりで木陰もなく、歩くには厳しい状態だったのです。電車ではほんのわずかの距離に感じたのに、歩いてみるとやはり遠いです。なかなか駅に着かないので、自慢の方向感覚もついに狂ったかと思いましたが、間違っていなかったようで、3kmほど歩いてやっと吉原駅に戻れました。

  • バイクに乗って西へ戻ります。静岡市内の国道1号は混雑しているのが分かっているので、海岸沿いの国道150号を走ります。このルートだと、そういえば、昨年までさんざん買い物をした話題のスーパーもちづき大谷店が近いです。あえて解説を加えておきますと、静岡市には「話題のスーパーもちづき」というスーパーがあるのです。中でも大谷店は静岡大学生の食料庫であります。

  • 久々の話題のスーパーもちづき大谷店です。あまりの安さに思わず感涙。鶏むね肉が100gあたり38円じゃないですか。浜松だとこれが88円になります。グラムあたりの値段は違っても、トレーあたりの売価はだいたい同じなので、トレーからあふれんばかり、豊満とも言えるほどの鶏肉がそこにはあります。浜松だとトレーがもったいないくらいに見えるのに。他にも、備蓄米の値段できらら397が手に入ったり、低脂肪乳の値段で牛乳が手に入ったり、もうため息が出ます。肉や米や牛乳を買っていくわけにもいかないので、最近の果物不足を解消すべくナシを購入しました。まぁ決して静岡が物価が安いわけではないのですが(名古屋のほうが安いくらい)、浜松が異常なのです。

  • かなりくたびれながらもバイクを走らせ、夕方6:00ごろ浜松まで帰ってきます。ヤマハライフサービス本社店へ買い物です。あまりの高さに思わず感涙。しかし、惣菜の半額タイムサービスだけは負けません。今日の夕飯と明日の昼飯になりそうなものを購入します。夕飯は惣菜少々とホウレン草です。

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